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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

親子!

2009-06-13 | 第八章「魂と聖霊」

 先日、世田谷美術館で「日本の自画像」という写真の展示会に行った。時間が余りなかったので、じっくり見られなかったものの、ハッとする印象の写真が何枚もあった。

 主に1950年台ころの写真で、幼い頃の様々な場面を思い出したりした。

 感動した写真の中で、長野重一氏の「戦死した息子の遺影と巡礼する老夫婦」という題の写真があった。息子さんを亡くし、供養の為の、四国での巡礼の旅(お遍路というのでしょうか)なのであろうか。母は遺影を抱き、父は息子のお骨を首に掛けている。

 胸が熱くなった。

 さて、私は、祖父母と、父方の曽祖母は知っているが、それより昔の祖先達のことを殆ど知らない。最近DNAでいろいろなことが判ってきたので、父方の系譜や母方の系譜など、自分が死ぬまでに、もう少し判るかもしれないが、個々の個人史までは恐らく辿ることは絶望的であろう。

 日本に現世人類が辿りついたのを40000年前と仮定すると、私が日本人としての祖先は1600世代位ある。その祖先達の一人が掛けても自分が誕生できなかったということ。そして、今より多くの生きる上での危険性を考えると、呆然とする。いろいろな祖先があったとしても、親は子を、熱く愛してきたのだろう。

 勿論、宇宙は137億年という歴史があるので、自分が今生きているということは、確率論で考えても、本当に稀有なことであるに違いない。

 老夫婦の子供への祈り。同じような祈りが私という存在を果てしない世代を通して、繰り返されたのだろう。

<親子 1/4>

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