イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

古代の女帝を想い・・・

2009-08-15 | 第九章「愛」

 先日、Kさんと島根県の石見銀山から三瓶山を経て帰路に着こうとしたとき、思わぬところに物部神社があった。島根県では出雲大社の次に大きいといわれているが、平日であったためか、参拝客は私たち二人だけであった。なかなか立派な神社であり、感動した。

 物部氏や蘇我氏は、日本書紀など正史で、悪者になっており、私も殆ど関心がなかったが、最近は日本神話を心理学の関係で勉強し、関心が深まっていた。

 高校生の時から、日本史は興味があったが、古代の歴史。特に壬申の乱(天下分け目の大乱)の意味やその後の歴史の流れについて良く分からないでいた。江戸時代よりも長く平和が続いた平安時代(藤原政権)が、どのように生まれてきたのか、興味津津のテーマである。

 壬申の乱で勝利し、絶対的に有利であったはずの天武帝。それが、いつのまにか天智系の王朝になってしまう。どうも、その鍵を握るのは天智天皇の娘であり、天武天皇の妃であった持統天皇のようである。一連の大きな政権交代。これにより歴史の闇に葬られた真実も多いのではないだろうか。

 持統天皇の成育史を勉強する。誕生が大化の改新の年代。そして後日祖父の倉山田石川麻呂が惨殺され、悲観した母も間も病死する。それが5歳のころ。そして、父の政敵大海人皇子へ姉と一緒に嫁ぐ・・・エリクソンの人格形成理論で考えても、かなり特異な成育史になるようだ。

 持統天皇は大変有能な政治家でもあったことは間違いないが、愛の孤独感はどうだったのだろうか。そんなことを不遜にも想ったりした。

 万葉集をひも解くと、最初の方に持統天皇の暗号のような歌がある。また吉野行幸の関係の各種の歌。またも、好奇心が湧いてくる

<夏休みに考える 2/8>

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