イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

<想い>は重要、(カタストロフィーにも負けず②)

2010-02-19 | 第五章「和解と平和」

 阿倍仲麻呂は、唐に渡って素晴らしい仕事をしたが、ついに日本に帰ることができなかった。その名歌が、今に残されている。先日行った安倍文殊院にも彼の石碑が建っていた。艱難辛苦の中で唐に渡り、科挙の試験に合格し、その後日本に帰ろうとして失敗しなど、波乱万丈の人生を歩んだ阿倍仲麻呂。

天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも

 さて、自分の生命までが脅かされそうな脅威の中で半年以上耐えたAさんは、本人に言わせれば、奇跡的にも危機を回避できた、と喜んでいた。

 本当の危機になると、人間は意外と火事場の馬鹿力がでることがあるようだ。ただ、その時重要なのは、<想い>があるか否かもしれない。嵐のように起こる様々な出来事の中で、共に苦労してくれる支援者の存在は勿論大きいが、本人の<想い>はそれ以上だ。

 「生き甲斐の心理学」では、自己実現のことを考えるとは以下の3つのポイントのことであり。考えることだけで、不思議な効果があるとしている。

①自分は何でいきているのか?

②自分の生き甲斐は何か?

③自分を大切にしているか?

 Aさんは、知らず知らずのうちに、この3つのポイントを無意識にかもしれないが、想っていた(祈っていたというのかもしれない)。

①=>回答、家庭のため

②=>回答、仕事も大切、家庭も大切

③=>回答、こころの深いところも含めて、勿論大切にしている。

 Aさんは、ある意味で怖いものはなかった。はだかの自分になっていた。火事場の馬鹿力とはそういうものかもしれない。

 この大黒柱のような問いかけの回答は、死ぬまで得られないのかもしれない。ただ、考えること自体で、嵐の中の羅針盤のような働きをし、こころを健康にし、知覚や五感・体感を健全にするようだ。

(感謝の領域<カタストロフィーにも負けず> 32/60)

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