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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

幼いころの、時折思い出す記憶の意味は?(性格形成 4/10)

2010-09-09 | 第一章「意識と知覚」
海に何となく惹かれるのは何だろうかと思う。幼いころからの様々な生育史の場面と繋がるのは確かだが、その中の、ごくごく一部の記憶と関係しているようである。

 次の記憶が、時折思い出されるのだ。50年くらい前の、小学生の時。先日の腰越のように、台風が接近してきた海水浴で、波にひっくり返えされて飛び込み台の海面下の材木に引っかかった。海中で眼を開けると、黄色い藻のようなものが揺らめいている。息をはかないでずっといる、不思議な空白のような時。その後すぐ、飛び込んだ父に瞬時に助けらたが、その海中の場面を中心とした記憶である。

 不思議な体験は何故、長期にわたり記憶されるのだろうか。

 この場合は、生死に関係し、何か自分の通常の知覚と違うようなシュールなものである。欠落した感情。父への感謝の気持ちが当然湧くはずなのに、そうでもない。他人にはうかがい知ることのできない、自分しか知らない世界なのだろう。記憶はそんなことを主張し、何か様々な解釈をはねつけているようである。

 この出来事に関しては、当然ながら両親や、場合によっては父の同僚から、あれやこれやコメントをもらった。当時はなるほどと思ったり、何か自分で簡単に納得して、そのままになったが、どうもまだ自分が本当に納得できる解釈が得られていないのだろうか。

 回答は自分の中だけにある。その回答を得るために、時折無意識の中からひょっこり顔をのぞかせている。

 今日は、カールロジャースの命題1.≪個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界(world of experience)に存在する。≫。(ロジャーズ全集 パースナリティ理論8 伊藤博訳 岩崎学術出版社 92p)を考えてました。蛇足ですが。

性格形成 4/10(信じて見える世界 24/30)

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