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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

生き残るための五感と体感!(五感・体感を考える 2/10)

2010-09-17 | 第二章「五感と体感」
最近、歴史の本だけでは物足りなくなり、小説を読むようになった。今は、黒岩重吾の「弓削道鏡」を読んでいる。小説は、単なる事実だけではなく、様々な状況を体感させてくれる。

 例えば、藤原仲麻呂がほぼ政権を完全に握っていたにも関わらず、孝謙天皇ー道鏡ー吉備真備の緊密な連携の中で、いくつかの判断ミスを犯し、最後は逆賊として一家皆殺しにされてしまう。いくら、一時頂点を極めても、五感・体感が狂ったり、判断がこころの防衛機制で覆われて適切でなければ、あっという間に政敵に倒されてしまう。しかし、吉備真備は凄いタフな人だなぁ(二回も遣唐使に行き、80近くまで権謀術策の奈良時代をバリバリ生き抜く)。

 もし、藤原の仲麻呂が知性だけでなく、五感・体感をうまく捉え、しかも防衛機制で曇ることのない判断力があれば、歴史は全く違う方向。例えば、孝謙天皇幽閉、道鏡・真備(何回目かの)失脚などとなっていたかもしれない。

 命を掛けた政争や戦いではないが、私も職業生活のなかで、五感・体感が良く機能し、吉備真備のように?きちっとした判断ができて救われたこともある。反対の、失敗例は山ほどある。

 さて、救われたようなケースを後で、しみじみと考えると、どちらかというと、ひっそりと神に祈っていたりしたことが多い。祈りは馬鹿にできないと思う。

五感・体感を考える 2/10

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