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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

滝、深山・・・日本の霊性!(好きなコト 2/10)

2010-09-27 | 第二章「五感と体感」
 20歳台の冬のある日、会社の同僚と関西の葛城山系の山々に行った。小雪が舞い散る中、登山をしていると、時折行者の方が山を掛けあがっていく。こんな風にして、今も昔も厳しい修業をしたのかと、不思議な気持ちになったものだ。

 それから夏山登山に行く機会が増えた。八ヶ岳や槍ヶ岳を同僚と登ったりした。既に退職された先輩も参加されていて、朗々と詩吟を披露していただき、豊かな時間を過ごした。登山は何か行のようであり、心身ともにリフレッシュしていくのが判った。

 50歳台になり、高野山に初めて行き、比叡山にも泊まりがけで行った。日本の仏教の中にも古代からの山岳信仰などが影響しているのだろう。実際に行ってみて、のんびり時間を過ごすと、何か日本の霊性というようなものだろうか、判るような気がする。

 さて、一昨日猪苗代町の滝沢不動滝に行った。丁度雨が降る悪天候のためか、私たち以外に誰もいない。ちょっとした不安の中で、やっと滝を見つけた時は、神秘的な気持ちがした。何か、縄文からの何かが流れ込んでくるような体感で(お不動さんだったこともあり)、思わず身震いしたくなった。尚、白虎隊が飯盛山に向かった洞門も近くにあることを後で知り、若い隊員の気持ちを考えると何とも言えない。

 日本の古代からの禊ぎ(みそぎ)の思想。イザナギが黄泉の国から戻り、神聖な禊ぎをする日本神話は、自分の中にも息づいているようだ。汚れを取り除き、新しくなる。深山での滝を観、滝の音を聴いただけであるが、知覚が変わり自分が新しくなったように感じた。
 
 新しくなるという体感。これが、どんな宗教でも大切にされている体感だと思う。私は、その体感が好きである。


好きなコト(五感・体感) 2/10

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