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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

信頼感が原点:カンガルー(有袋類)を観ながら考える!(あなたとわたし 8/10)

2011-04-18 | 第八章「魂と聖霊」

 昨日は、NHKスペシャルで、オーストラリアの有袋類についてワクワクしながら観た。昨年の夏にNHKスペシャルで学んで以来久しぶりに鑑賞した。

 有袋類は多摩動物公園に立派なエリアがあり、コアラ、ワラピー、カンガルー、ウォンバットなどをじっくり鑑賞できる。オーストラリアという厳しい環境を生き抜いた動物だけに、これらの動物は何か独特のものを感じる。

 有袋類は、胎盤で子供をお腹の中で育てる人間を始めとする哺乳類とは違い、受精後かなり早い段階で生まれて母親の袋の中で育てられる。哺乳類の歴史の中ではかなり古い段階で、有袋類と有胎盤類は分化している。そして、おのおの独自に進化し、昔は肉食の有袋類のトラなども存在したようだ。

 以前のテレビを見ての受け売りであるが、有袋類は子供を袋で育てるために、厳しい環境の中では母が子供を捨てて生き残るということができ、その点有胎盤類より環境に適応しやすいという。反対に、有胎盤類は生死を共に母子一体で過ごす期間が長いので、脳の発達が促進されるという。

 そんな知識を持って、時どき動物園をのぞく。有袋類と有胎盤類は何が違うのだろう・・・有袋類を体感で味わう!

 さて、発達心理学、宗教心理学、臨床心理学、そして生き甲斐の心理学でお馴染みのエリクソンの8つの人格形成論というのがある。8つの人格形成の段階があるが、その第一番目は0-2歳の希望の段階である。この時期に基本的信頼感とか不信感が芽生える。

 しかしながら、実際は誕生までの胎内に居る時。母は子と運命共同体として過ごす。それは、心(成育史)にどのような影響を与えたのだろうか?とても神秘的である。

 心理療法やカウンセリングでカウンセラーとクライアントの関係で重要なのは、信頼である。カウンセラーがクライアントを傲慢に何かしようとしても殆ど上手くいかない。普通の人の日常でも同じである。信頼しないで、何も始まらない。人は信頼されて、初めて自由に個性が発揮できたり、自然治癒したりする。

 また、わたしの年になってくると、信頼してこそ信頼され、そこに豊饒な人間関係が形成されることも味わえるようになる(遅く気づいたのかもしれないが)。

 カンガルーの優雅な跳躍や、群れてのんびりしている微笑ましい姿をみると、サムシング・グレイト(神仏でもいいが)は何故有袋類を作られたかを考えてしまう。サイコロを転がして有袋類を作ったとは思えない。

あなたとわたし 8/10

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