イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

本心を主張して生きる!(愛の舞台 7/10)

2011-05-28 | 第十章「今ここでの恩寵」

 父が亡くなって、今年の夏に20年目の法事をする。そんなこともあってか、父が亡くなる直前に私に病床で、「この本はいい本だよ、読むならあげるよ。」と貰った本を手にしている。

 「上海の長い夜」(チェン・ニエン著 原書房)である。外資系の会社の経営をしていた御婦人が、中国の文革の時代に無実の罪で囚われ、ひどい追求や拷問まがいの中で、自己の主張を曲げず生き抜く。そういうストーリー(手記)であるが、いろいろなことを学んでいる。

 カトリックの信仰をもつ著者であるが、ふとしたことで、本心を曲げないで主張することの大切さを知り、それを貫くのだ(大半の人は、追求の中で、自分のしていないことをしたと認めされ、意外にも精神的に崩れていく)。

 父も当時は病床に有りながらも、社会的な責務もあり悩んでいた。そんな中で、どのような想いでこの本を読んでいたのか、聴きたいところであるが、もう聴けない(天国で聴きたいことの一つではある)。

 さて、個人的な想いはあるものの、今回の「本心を主張する」ことは、「生き甲斐の心理学」からみてどうなのだろうか?

 <自己の伝達>について、41頁に次の一節がある。

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(1)心の奥深い本心を自分にも他者にも正直に伝達する必要がある。つまり自分にも他者にも嘘を伝達すると全ての人が幸福になれない。

(2)本音を伝達しないと人は成熟するチャンスを失い、結果として自分も人をも不幸にする。

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 これはひとつの理論であり、また現実吟味力の中で、言えないケースもあるが大切なところだと思う。特に、自分も他者も幸福にする主張は、独断と偏見であっても大切にしたいと思う。それは、ひょっとしたら魂の声かもしれない。

 愛の舞台 7/10

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