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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

汗の記憶からエコを考える!(愛の記憶 7/10)

2011-06-07 | 第十章「今ここでの恩寵」

 還暦を迎えた私であるが、今年は原発問題から電気の使用ということを、初めてかなり意識している。エコに関する報道も増えた。エアコンの室外機を15度壁からずらすとか、・・・初めて知った知識も多い。

 ただよく考えると、私が幼いころは、それなりに平和に生き抜いていた。温故知新でもう一度、電気の使用について考えてみよう。

 そもそも、電力使用料はこの60年(私が生まれた年)と今ではどうなのか?調べてみると、なんと昭和26年は年間発電電力が403億KWhそして11330億KWh(2010年度目標)でなんと28倍である(こうしたデータは国家機密?なのか、不思議に簡単に判らないので20分くらいネットで調べてしまった)。

 4-5歳のころの記憶・・・冷蔵庫(氷屋さんから氷を買っての冷蔵庫はあった)もテレビもないし、洗濯器もなかったようだ。ゴミも、庭で祖父が焚き火で手紙などを燃やしていた。唯一扇風機があったのが記憶に新しい。夏は暑く、蚊帳をつったりしても、寝苦しい夜は辛かった。

 汗がもっと身近であった。

 寝ていても汗。水を飲んで汗。外で遊んで汗・・・小学生になるとジュースとかが飲める時代になってきたが、ちょっと怪しげな粉末ジュースの記憶なども。

心理学でいうと、汗の知覚で自己の知覚が形成する上で大切だったとも。ロジャースの命題では。

8:全体的な知覚の場の一部は、次第に自己(the self)として分化されるようになる。

 ところで、汗は人類が生き残る上で非常に重要な働きをしたようだ。現世人類(日本人も含め)の祖先は、DNA検査技術の劇的な進歩もあり、単一起源説でアフリカからというのが定説化されている。

 5万年前にアフリカを出立したという楽しい説もあるが、当時の言語は、一説によると舌打ち言語(動物の狩猟に適している)だったという。舌打ち言語を使い、長時間(徹夜をしてでも)動物を追い続ける。すると、動物の汗腺は発達していないので(犬をみると、汗腺が発達せず、口で息をするのと同時に汗腺の変わりに空冷している)、体中に汗腺のある人間が有利という(確か、以前BBCのドキュメントで放映されていた)。

 汗は、人類(当然総電力使用量 0 の時代)の生き残りの結晶でもあった。また、専門外でよくわからないが、汗をかく事による体の健康もあるのではないだろうか。最近のさまざまなアレルギー等、昔にはあまり問題にならなかった病気のいくつかは、発汗のメカニズムと関係しているのではとも思う。

 今年の夏は、エアコンを好きなだけ使えないようであるが、人類の太古からの歴史にとっては健全かもしれない。ものは考えようである。

 愛の記憶 7/10

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