イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

共存の世界を動物園で考える!(愛の関係 4/10)

2011-06-14 | 第十章「今ここでの恩寵」

 悠々と草を食み、時にのんびりと水浴び(用足しもかねて)をするマレーバクを見ていると、こころが癒される。

http://www.youtube.com/watch?v=dy8JJzfliwE

 しかし、マレーバクは絶滅危惧種に指定されている。40億年の人類とともに歩んできた長い歴史の末に、動物が、恐らく人類のせいで滅びていくのは辛いものがある。昨日の有袋類のコアラでも、そこまで行かないが、大量に乱獲され、毛皮が重宝されたりした時代もあったという。

 マレーバクをはじめ、多様な生命ががこれからも共存しつつ、生きていけばよいと思う。創世記1-31にも、「神はお作りになったすべてのものをご覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。」とある。

 さて、分子進化学に興味をもち、今も中立論で著名な、木村資生先生の「生物進化を考える」(岩波新書)を読んでいる。学生時代必死に学んだ数理統計学でよく出てくる、フィッシャーやピアソンが、進化論の研究者であったことは知らなかった。何故、こういう学問が発生したのかとか・・・どういう動機で研究されたのか・・・そういう流れも、学問を研究するときには貴重な情報になると思う。

 その「生物進化を考える」にもでてくるが、18億年前に真核生物が誕生する、その中にはミトコンドリアなどの、細胞内小器官が存在するのだが、それらは、酸素がない世界から、酸素のある世界に変化していくなかで、生き残るために外部から取り込んだ微生物とも言われる。

 人間をはじめ、生命の基本単位である細胞に、こうした共生の記憶が残されているというのは、なんとも感慨深い。

 このように、物理的にも、異質のものを同化していく仕組みがあるわけであるが、こころの世界も同じようにある。

 ロジャースのパースナリティ理論の15である。人が環境に不適応になるのも、適応するのも紙一重なのかもしれない。わたしは、基本的に人にはどんな環境でも適応できる力が、その人の中に存在すると考えている。

 生き甲斐の心理学の様々な知見が、適応するための貴重な知恵だと思う。傾聴のための6条件。プロセススケールの7つのストランズ。・・・こうした知恵が日本人にもっと共有されれば、東日本大震災での死者・行方不明者に匹敵する、3万人以上の自殺者が毎年発生するという異常事態を回避出来ると思う。

愛の関係 4/10

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