日々の不安は、あぶくのように、生まれては消えるタイプが圧倒的に多いが、そうではない不安もある。そして、そういう不安の中には、自己実現に役立てることのできる不安も隠れているように思う。
フォーカシングの手法で、今現在の不安はいくつあるか調べ、その中の一つを選ぶというプロセスを通し、そんな不安の一つをこころに決めてみる。
ここまでは、ビジネスなどでは御馴染みの絞込みのプロセスであるが、ここからが、生き甲斐の心理学の知見があると変わってくる。理屈だけで計画を立てても、決してうまくいくものではない。少し激しい言い方かもしれないが、魂をこめた計画にしなければならない。
そのためには、まずは、沸き起こる不安感をじっくり味わう(ネガティブな方向を見据えながら)必要がある。さらに、それを五感をつかって表現してみる(いろいろなやり方があるだろうが)。この中で、この問題が自分の問題であることを意識化していくのだと思う。自己表現もできるようになってくる。さらに、問題が解決していく方向性が見えてくる可能性もある。
プロセススケールの7つのストランズを改善していくプロセスになるのだろう。
そして、今度は、本格的に五感を考慮しつつ、成功のイメージを作ってみる。いきなり、成功のための理路を考えるのではなく、成功した時の五感・体感をVisualizeする。
私も還暦となり、年金をもらえる年になってきた。
成功のイメージも、自分だけが単純に喜ぶのではなく、他人が喜ぶイメージも、自分のモチベーションとしてはとても大きいものになってきているなと思う。
最後に蛇足ながら、ロジャースの19の命題のうちの、6番目を参考にあげたい。
6:情動は、前述のような目標指向的な行動をともない、かつ、一般的には、このような目標指向的な行動を促進するものである。情動の種類は、行動の追求的様相が完成的様相に関連しており、情動の強さは、有機体の維持と強化に対する意味についての知覚と結びついている。
いつもながら、難解だが、とても素晴らしい。
愛の関係 5/10