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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

≪年の功≫と≪年の罪≫!(体験の解釈 5/10)

2011-07-06 | 第一章「意識と知覚」

 還暦を迎え、時々年のことを考える。

 年をとると、身体的な機能は当然のように落ちてくる。記憶力も低下し、物忘れも多くなる。

 しかし、良いことも皆無ではなく少しはあるようだ。結晶性知性という能力で、過去の知識や経験をベースに常識や理解力、判断力の分野だけは60歳ごろまで向上するというものだ。その後も緩やかに低下するが80歳でも20歳代ごろの結晶性知性は維持できるという。

 もし、この結晶性知性の理論を正しいとすると、昔のことわざもなんとなく理解できる。

≪亀の甲より年の功≫

≪医者と坊主は老人が良い≫

 さらに、私は生き甲斐の心理学を学んでいるが、心の健康をはかるプロセススケールの理論の理論の中に≪体験過程≫がある。現在、経験していることを、どう捉えているかという尺度なのであるが、人生の荒波を何回も経験した人のほうが、そうでない人より有利だと思うのである(一般論ではあるが)。

 また、回答は本人の中にあるとはいえ、経験を積んだ人がそばにいて、経験を元に寄り添ってくれるのは、とても心休まる。

 近年自殺の増加が大問題であるが、やはり、核家族化や地方の疲弊が原因で、個人がより孤独になり、相談相手が減ってしまったということもあるのではないだろうか?

 さて、最近は古代日本に興味をもち、その方面の著作に触れることが多い、今も大化の改新で有名な、蘇我倉山田石川麻呂のことを考えていた。蘇我氏を鎌足や中大兄皇子と共に蘇我宗家の入鹿等を倒すまでは良いが、その後に、謀略だと思うが殺されてしまう(粛清といっても)。

 年をとっても、こころの健康を維持し、現実を吟味する能力を保っていれば、状況に対処することも可能だったと思うが、利権の中で惰眠を貪っていれば、外憂内患の時代の中では生き抜くことができなかったのだろう。

 大化の改新から1366年。現代日本も当時とは状況は違うものの、国難の時代である。

 私個人としては、生き甲斐の心理学をより広め、日本が少しでもよくなって欲しいと思うのである(今日は、夏風邪のためか、ちょっとホラ気味になってしまった。)

体験の解釈 5/10

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