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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

はやぶさ(映画)は宗教的名作だった!(技能 3/10)

2011-10-02 | 第四章「愛とゆるし」

 昨日はごく身内だけで、20回目の父の命日を教会のミサで祈り、その後ささやかな会食をした。

 楽しいひとときを過ごした後、夜、話題の「はやぶさ」を観た。2003年の春に打ち上げられ、波乱万丈の旅の末に、2010年に小惑星の物質を含む可能性のあるカプセルを回収し、今年になって小惑星のホコリが微量に含まれていたことが発表された。そんな、リアルな話題を映画化したものだ。

 最後のはやぶさの大気圏突入のシーンでは、感動で涙がポロポロと出た。

 福島原発問題では今でも悪夢を観ているようだが、はやぶさでは、その逆に高い宗教性(本当の宗教は真実と背反しないと私は考えている)まで感じてしまう。

 太陽系誕生の真実を探るために、はやぶさは開発され、様々なトラブルに見舞われながらも、奇跡的に成功する。人間のドラマでありながら、それを超える神秘の世界のドラマでもある。映画の中では関係者の死もあり、祈りもある。

 祈りと言えば、映画では祈りの象徴のように中和神社(何故中和神社かは観てのお楽しみである)が出てくるが、私は日本神話が書かれている古事記の一節を思い出した。

 イザナキとイザナミの国生みの神話である。イザナミは日本の国土を産み、神々を産む。そして最後に火の神を産むのだが、イザナミはその炎に焼かれ大やけどをしてしまう。

 イザナミは、ゲロを吐いたり大小便をたれながし、それがまた神になっていくのだが、その中にワクムスヒの神が生まれる。そしてワクムスビからトヨウケビメ(豊かで高貴な食物=稲)の神が生まれる。そして最後に死んでしまう。

 実に、死と再生のストーリなのだ。はやぶさ自体もカプセルを残し大気圏突入で燃え尽きるが、この日本神話に結びつくようなイメージである(尚、橋本治の古事記 講談社を参考にしました)。

 映画は水沢恵さんというヒロインが中心であるが、ヒロインが死と再生をはやぶさプロジェクトを通し練習する話と言えないこともない。そして、今回の一連のブログテーマ、エリクソンの技能、勤勉性、劣等感とも繋がる。そして、私自身の自己分析にも。それは次回以降に、考察してみたい。

技能 3/10

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