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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

トラブルを勲章と思え!(技能 5/10)

2011-10-04 | 第四章「愛とゆるし」

 小惑星探査の「はやぶさ」を成功に導いたプロジェクトマネージャの川口教授が書かれた、「はやぶさ」式思考法 (川口淳一郎著 飛鳥新社)を読んでいたら、川口氏の少年時代のことが書かれていた。望遠鏡を手に入れたいと、いろいろ苦労され、お父様の適切な助言で望遠鏡を自作し、それで天体観測の夢を叶えたのである。当時の川口氏の作文も掲載されていて、興味深かった。

 実は私も、天体が観たいので小遣いをこつこつ貯め、さらに親の支援もあり、小学校4年の時に天体望遠鏡を購入した。庭先で月や惑星をワクワクして観察した思い出がある。ただ、川口氏のように自作をしてまでという熱意はあっただろうかとふと思った。

 私は工学部の試験に合格し大学に入った後で、専門過程を決める時、工学の本流である電気や機械ではなく、文科系的色彩も強い管理工学科を選んだのも、恐らくエンジニアリングに対する基本的な技能が足りず、軌道がずれていったのかもしれない。やらざるを得ない時はするのだが、積極的な気概が余りないのである。

 そのかわり、何かを観察したりするのは好きで、対象が天体から社会、数学の美、芸術の美、そして心の観察といったように変わっても本質はあまり変わらない。ただ、クリエーションがたりない。これが、NPOの仕事でも暗い影を落としてるかも(笑)。

 まあ、人類は70億人いるとのことであるが、人それぞれ、持つ技能や個性は違うのだろう。

 今年は、東北大震災や福島原発事故という、自分の人生の中でも激震の年であった。そして、これは私だけでなく同時代の日本人にとっても一つの時代が終わり、そして始まる年なのだと思う。

 今迄、つちかわれた自分の成育史の中の技能。それが、何かスクラップ・アンド・ビルドのように、再評価し、新しい時代に向けて育て直ししなければならないようだ。

 川口氏の言葉を思い出す。「トラブルを勲章と思え」

 技能 5/10

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