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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

しらけ世代の40年後は?(忠誠心 2/10)

2011-10-21 | 第五章「和解と平和」

 1970年という時代を考えていた。万博が開催され、よど号事件があり三島事件があった年である。この年、私は丁度19才であり、予備校に通っていた。

 1970年の流行語は、ウーマンリブ、三無主義、しらける、生活かかってる、全国的にアサー、オンドリャーだそうだ(出典:自分史年表 藤田敬治監修 出窓社)。1975年にベトナム戦争の終結。1976年に田中角栄氏逮捕と大きく時代が変わっていくが、その兆候がすでに現れている年なのだろうか。

 こんな時代に青春時代を送るとどうなるだろうか。私は、1951年生まれの会という、同世代の会に参加しているが、同世代は何か似ているように思う。しらけ世代といわれたこともあるが、確かにそういう感じもする。確固とした理想があるようでないような世代。でも、しっかり生き抜いている。

 青春時代の特長は、理想や夢と関わりが深いようだ。エリクソンの人格形成論からしても、13才から22才はアイデンティティの形成の時期なので当然かもしれない。しかし、この1960年台から1970年台の時代、様々な理想や夢が駆け巡り、そして、厳しい現実が見えてきた時であった。しかも、何故かHungryでもない。

 例えば、私はH高校に入学するが、入学した時は昔ながらの旧制中学等の良き伝統を引き継いだ活気ある学校であったが、卒業するときは、ロックアウトの間をぬっての卒業で寒々とした感じであった。この時の体感は、私の今迄に経験した人生ワースト3にランクインするような体験であった。

 でも、しらけるというのは何だろう。理想や夢を自分自身で育て、アイデンティティを確立していく途上で、その理想や夢がへんになるという感覚。父や祖父母の価値観にも染められず、当時一斉を風靡した社会主義や共産主義の理想にも染められず。そして、自らのアイデンティティの確立の為の熱意も、惨状を前にして湧かない。

 Stay hungry, stay foolish.のように創造性への発火もない状態。

 それから40年。そういえば綾小路きみまろさんも、そんなセリフを言っていたが、彼も1950年生まれである。当時の若かりし面影は無くなったかもしれないが、同世代は何か、屈折関係が似ている。

 しかし、こうした世代に対する、生き甲斐の心理学から観た処方箋はなんだろうか?まだ、これからひと仕事をする必要があるようだが。やはり、3Vの法則かな(明日に続く)?

忠誠心 2/10

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