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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

お金では忠誠心は買えない!(忠誠心 6/10)

2011-10-25 | 第五章「和解と平和」

 しばし足踏み状態であったが、新平家物語に興味が戻ってきた。きっかけは源三位頼政が再登場するころからである。どうも、この76才の頼政さん、兎馬(ロバ)にまたがり、平治の乱の時に平家側につき、世間から馬鹿にされてきたが、密かに源氏再興を願っているのだ。

 忠誠心の鬼であるのに、表面上は全く違う。身内まで目的のために騙したりするのは、日本人であれば皆知っている(最近はどうか?)赤穂浪士の大石内蔵助のようである。

 吉川英治は、戦後、この新平家物語を青梅(今の吉川英治記念館)で書いたそうである。戦後の混乱の中、多くの日本人は、この忠誠心を読みながら、アイデンティティをより統合し、高度経済成長へ団結していったのかもしれない。

 来年の大河ドラマ、平清盛では、この源三位頼政をどうあつかうのだろうか?興味のあるところだが、今までのキャスターの発表の中には残念ながら含まれていない。東日本大震災の後には、この忠誠心の権化のような頼政が必要だと思うのだが・・・

 さて、忠誠心は自分に対する忠誠心もあるかもしれないが、一般に他者に向かう。師であったり、所属する組織であったり、家族であったり、配偶者であったり、神仏であったりする。そんなことを昨日考えていたが、ではお金はどうかと思った。インセンティブにはなるかもしれないが、基本的には向かわないように思う。ただ、人間は理想と現実を混濁するように、混濁する存在であるので、拝金主義のようなことがあるのだろう。でも、お金は他者ではないから、忠誠心にはならず、混乱感が消えたり、アイデンティティが統合されることは無いと思う。

 今日は、最近の疲れをとりながら、のんびり新平家物語でも読もう!でも、吉川英治は直感的に生き甲斐の心理学を理解していたのだろうか?

忠誠心 6/10

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