イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「聖☆おにいさん」が楽しく読める国に生まれて良かった!(愛のトライアングル8/10)

2011-11-06 | 第五章「和解と平和」
 仏陀とキリストが東京の立川で一緒に下宿している、という想定の中村光さんのコミック「聖☆おにいさん」第7巻を娘から借りて読んだ。今回は、日本の古代の神々が登場したり、天草四郎が登場したりし、なかなか楽しかった。

 読みながら、楽しいコミックに感謝したが、日本のさまざまな宗教を受け入れる風土にも感謝した。正倉院の宝物を見たり、古代の日本をいろいろ勉強すると、日本という国は世界の文化の吹き溜まりで(いい意味で)、もともとグローバルな国だったのではと感じてしまう。その結晶が「和をもって尊しとなす」。ある人に言わせると、宗教を超えた原理だそうである。

 首相が毎年変わっても、東日本大震災や原発事故が起こっても、暴動、テロ・・・とは無縁で、不思議にも和を保ち清々と成り立っている国(笑)。

 さて、今日は親密性について考えている。電車の中で何気のない会話に、同じような趣味や考えを持っている彼氏がいればなという話を微笑ましく聞いてしまった。同一性が親密になるための条件という考えは、私も、若いころは同じように考えたことも。

 恋人同士が、一体に融合していく・・・これは神秘的ですらあるが、はたして同一性は親密になるための必要条件なのか?

 還暦を迎えた今。私は、そうではないと思う。むしろ、異質性が大事な気がする。そして、親密になるための必要条件は、何か傾聴力というか、自分を広げようとする意思というか、別のものだと思う(生き甲斐の心理学に沢山ヒントがあると思うが)。

 「聖☆おにいさん」の中の仏陀とキリストの間の暖かい友情(愛とか慈愛かも)にも、ヒントがあるようにも。しかし、壮大なコミックである。

 愛のトライアングル8/10