イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

生き抜くための知識!(愛のトライアングル 9/10)

2011-11-07 | 第五章「和解と平和」
 最近は、情報社会ということで、マスコミやインターネットから実にさまざまな情報が流れてくる。そんなこともあるのか、若い人が、自分たちの時代とは違った意味で、混乱しているのではないかと思う。

 さて、自分を振り返ってみると、人生の節目ではやはり、いろいろなこともあり混乱した。その中で、何とか生き延びたのは、やはり古典とされる思想等の知恵であった。40歳後半に、いろいろなことが起こったときは古典を良く読んだ。貝原益軒、ヒルティ、安岡正篤氏の本・・・魂に響く本というのか、こういう本でずいぶん救われた。

 思えば、高校生の時に受験とは関係ない科目で倫理社会があり、そのときの先生の感化で、自分の危機の時に思い出して古典を読んだことが大きい。

 ところで、最近の高校や大学では、どういうわけか悪しき風潮が流れ込み、哲学とか心理学(生き甲斐の心理学のような正統な臨床心理学等の知恵、本当に大事だと思う)は軽視され、英会話や実務知識が尊重されているようだ。

 しかし、いざという中、混乱の中で必要なのは、本当の知恵である。

 10年位前に、フランスの思想家「シモンヌ・ヴェーユ」を知り、その著作をいろいろ勉強したことがあるが、その中に「ヴェーユの哲学講義」(ちくま学術文庫 シモーヌ・ヴェーユ著)がある。ヴェーユが24歳から25歳のとき、哲学教師としてリセでごく少人数の生徒に教えた講義の記録である。

 高校生向けというが、結構難解であるが、私もヴェーユ先生に習いたかったとつくづく読後に感じた。

 生き甲斐の心理学は哲学・宗教と一線を画しているが、その知識もひとつの系統図に表せる。そして、心理学の様々な話題や本に遭遇しても、その系統図・地図が遭遇した知識を整理し、統合に結びついてくるものだ。

 それと同じように、羅針盤となるようなコアの知識、それが本当は必要だと思う。誰か書いてくれないかな?

 愛のトライアングル 9/10