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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

<個性の美>なのに<変な人>と呼ばれるのは・・・(愛の訓練 1/10)

2012-03-18 | 第九章「愛」

 動物公園に行くと、生命は本当に不思議だなと思います。例えば、同じ哺乳類でも、空を飛ぶ蝙蝠(コウモリ)がいたり、軽やかに飛び跳ねて進むカンガルーやワラピーがいたり、殆ど寝ているコアラ(食物のユーカリとの関係があるようだ)。水中で生活をする動物、地中で生活をする動物、草食で体の大きい象、首の長いキリン、森にすむ霊長類もいろいろです。

 人間も、他の哺乳類と比べて、極めて優れた身体的特徴があるそうです。長時間走ることができるのは優れた特徴のようです(汗腺の発達など)。それゆえに、生き延びてきたのでしょう。

 カールロジャースの人格形成論(人だけでなく、有機体すべてに当てはまる部分もあるようです)の4番目は、ちょっと分野は違うかもしれませんが、この動物園の風景をみると似ているように感じます。

 <有機体は、一つの基本的な傾向と渇望をもっている。すなわち、体験している有機体を現実化し、維持し、強化することである。>

 人の個性も、こうした動物の進化形態に似たところがあるようです。現在70億人いるといわれる人間も、一人ひとり違う生育史を歩んでいき、そして個性がつくられます。そして、その個性の美は、特定の社会においては、ある個性は評価されたり、逆に評価されなかったりするものです。ちょっと残酷かもしれません。

 私がそれに気が付いたのは、7歳の時にアラスカに一年暮らした経験です。日本ーアラスカー日本。6歳から8歳にかけて、2度文化移動をしたことがありました。そして、海外で普通に自己表現することが、日本では逆に疎んじられたり・・・自分はそれほど変わっていないはずなのに、評価が違う。そんなことがありました。

 9年前に、私は28年間勤めた某外資系企業を退職し、全く違う業界で仕事をしていますが、そこでも28年間の生育環境を離れると、文化の差を感じました。それは、自分の個性について考える貴重な時でもありました。

 さて、自分の個性とは何か(これは、他人の個性を考える基礎にもなる)。これを考える上でとても役に立つ知識が生き甲斐の心理学にあります。

 個性を考えるときに気になるのは、自分は何か病的ではないかという不安ではないでしょうか。それについては、プロセススケール(これも、カールロジャースが発案した)という世界で愛用されている知見があります。これを理解するのは、やはり何年か修業がいるようですが、これを知っているかどうかで、随分違います。これから、プロセススケールをご一緒に考えてみましょう(愛の訓練としても大事です)。

 愛の訓練 1/10

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