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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

日本人のアイデンティティを考える!(森羅万象 9/10)

2012-04-07 | 第十章「今ここでの恩寵」

 長い人類の歴史はミトコンドリアの遺伝子の研究で、画期的に解明されつつある。現在70億人の現世人類の祖先は、意外にも5-6万年前はアフリカに皆起源をもつことがほぼ定説となってしまった。

 困難の中でアフリカを命がけで出立し、先行するネアンデルタール人等と戦いつつ、ユーラシア大陸、ヨーロッパ、オーストラリアと広がり、日本に至る。さらに海峡を渡りアメリカ大陸に広がっていく。

 日本に私たちの祖先がたどり着き始めたのはいつのころだろう。4万年前?もちろん、長い時間の中で、南ルート、北ルート、半島ルートとさまざまな経緯で祖先たちは、それからも到着していったに違いない。

 日本が国として統一し、今の文化の原型を形成したのは、7-8世紀ころである。そのころから、日本人のアイデンティティというか、外国人と異なる心の構造(心理学でいうと、日本人としての正常と異常を識別するためのベースと言おうか)ができてきたようだ。日本人の国民的個性といったらよいか。

 先日の「生き甲斐の心理学」の勉強会では、U先生から日本人を理解するための6つのポイントを教えていただいた。

 1. 穢れと禊 (日本神話の中のイザナギ・イザナミの話など)

 2. もののあわれ

 3. 侘びと寂

 4. 甘えの構造 (土屋健郎先生の著作で有名)

 5. 幽玄の美

 6. 恥の文化 (ベネディクトの「菊と刀」で有名)

日々の生活の中では、私も含め遠い概念なのであるが、少し高い視点から俯瞰するとなるほどと思うことが沢山ある。最近は欧米をはじめ世界のマスメディアの論調(たとえば日本の震災や原発への反応)と比較すると、何かとてももどかしくなる日本の政治や経済の動きも、こうした6つの視点を踏まえてみるとはっとさせられることがある。

 この日本人のアイデンティティともいえる6つのポイント。今日はこれを考えつつ日々の現象を考えてみたい。先日は、原発の再開を巡る様々な論説を楽しんだが・・・

 森羅万象 9/10

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