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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ふつうの人の再生のものがたり!(ゆるし 4/10)

2012-08-17 | 第四章「愛とゆるし」
 先日、知人に教えていただき、姜尚中さんの「続・悩む力」を読んだ。いろいろ勉強になったが、印象が強かったのは、夏目漱石がウィリアム・ジェイムズの影響を受けていたことだった。W.ジェイムズの有名な「二度生まれ」の概念が漱石の『思い出す事など』に出てくるのだ。
 
 心理学というと、フロイトとかユングを思い浮かべる方(私もそうであった)が多いが、100年以上の前の夏目漱石の時代にウィリアム・ジェイムズという心理学者がいて、「宗教的経験の諸相」(岩波文庫)などの名著がある。そして、比較宗教学や宗教心理学の分野で大きな仕事をされている。ある意味で、現代の心理学の開祖といって良いかもしれない。

 再生のものがたりは、古今東西の名著に溢れているが、例えば、今読んでいる古事記にも沢山ある。大国主の命の兄弟の神々の嫉妬による艱難辛苦、スセリ姫の聖書の雅歌を思わせる歌など、本当に素晴らしい!

 しかし、再生のものがたりは決して偉人だけの話ではなく、極めて身近な普通の人のテーマなのだ。

 いろいろな事例が調べるとあるのだが、その中で一つの事例を取り上げてみたい。「生き甲斐の心理学」の冒頭に引用されている「サマリアの女」(聖書のヨハネ福音書第4章1-30節)はどうか。イエスにとっては異国のシカルという町の井戸端で、たまたま水を汲みにきた女性がイエスに出会い、ほんの数分の会話で、溌剌と生き甲斐を持ってイエスと別れる。まさに「二度生まれ」の話のようだ。これは、U先生によると、欧米の心理療法家の話題の場面だそうだ。これの4:1~4:30を参照ください。

 会話の中には、傾聴、カウンセリングそして心理療法に通じるポイントがいくつかある。それを明日から考えてみよう。

ゆるし4/10

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