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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感情の光と影!(愛の孤独 1/10)

2012-08-24 | 第四章「愛とゆるし」

 神話を読んでいると、感情の光と影について、いろいろ学ぶ。たとえば日本神話のオオクニヌシノミコトの話など、子供のための物語というより大人のための物語のようにさえ思ってしまう。

 正妻のスセリ姫だけでなく、たくさんの奥さんをもっていたオオクニヌシノミコト。女神様たちの嫉妬もすごかったなのだろう。その中での、スセリ姫の歌は先日引用させていただいたが、愛の賛歌である。やはり女神なのだ。

 オオクニヌシノミコトは、系図的にみると、やはり大王の数ある奥様のうちの一人の息子に過ぎない。だから、他の兄弟も憧れていたヤガミ姫とオオクニヌシノミコトが結婚をするという事態がでてくると、兄弟の神々は、激しく嫉妬し殺意を抱く。そして、実際に恐ろしい行動をする。

 本来、豊かな愛から生まれた神々なのに、いつのまにか愛の感情の影といっては何であるが、憎悪や嫉妬の暗い感情にまみれてしまう。

 ただ、事は人間でなく神々の世界であり、結局は大きな愛に統合されていくようで、出雲大社は日本古来からの縁結びの聖地として不動のようだ。

 どろどろした嫉妬などは愛とは無縁のように思われるが、意外にも感情の世界では光と影のようで、嫉妬を哲学的に思索すると、別の世界が開けるのだと思う。暗い感情と明るい感情の関係の知恵は「生き甲斐の心理学」では大切なポイントなのだが、日本神話には既にある。

 さて、「生き甲斐の心理学」をひも解いていくと、ショッキングな言葉に出会う。

 すべての心因性の病理は、愛の原型が満たされず、愛の孤独が問題だと。人はいざしらず、自分の中にも病理的な部分が残っている(この勉強で解決した問題も多いが)、それを念頭に、考察していきたい。今まで、傾聴の6つのポイントを考えてきたが、今度は、同じように大切にしているロジャーズの6条件を意識してみたい。

 愛の孤独 1/10

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