感情も明るい感情や幸福感などは、それだけで気持ちの良いものであるが、実際の人生の中では残念ながら暗い感情が大半らしい。かの有名なゲーテすら、70年の人生で明るい感情を集めると、せいぜい一か月程度だったそうだ。
暗い感情が大半なら、それを、どう料理し明るくするかが重要なのだが、生き甲斐の心理学や臨床心理学の理論はとても役にたつ。専門家の知識としてしまうには惜しい(それゆえに生き甲斐の心理学の普及活動をしているのだが。)
感情、特に暗い感情に注目する。
まずは、そのプロセスを、皆さんと共にライブ感覚で私の今の感情で試してみたい。本来、自分の日記に書くようなものだが、公開してしまう(勿論差支えない範囲で)。
昨日から今日にかけて、いろいろ到来した暗い感情。これらの暗い感情はロジャースの理論では第3領域と呼ぶ(後で使うので、覚えていただければ)。
暗い感情は、身体からくるもの。生育史からくるもの。魂からくるもの。と、『生き甲斐の心理学』では分類したりするが。今回は、この分類が参考にできそうだ。
今の私。何と言っても帯状疱疹からくる身体の痛み(治ってきたが、持続的に弱い痛みが持続している)が一番。この痛みが、いつまで続くか不安になったり、痛みが継続しているうちは、他人に共感は難しいな・・・などと考える。やりきれない感情が湧いてくる。痛みとそれにまつわる私の理想と現実、そこから湧く暗い感情(これをAとしよう)。
次に、この数か月、気になっている悩みがある。エリクソンの理論では61歳以上を、知恵、自我統合性、絶望感の時代としているが、私もこの年齢に今年達したのである。そして61歳になってから、不思議に同じ質問を何回も受ける。
「死んだら私はどうなるか?」。私はクリスチャンであり、死んだ時に身体から離れる愛そのものの純霊の存在を信じ天国を信じてているのだが。実に、この問題は古今東西の難問で、人の数ほど回答があるようだ。
話しだすときりがない。そのもどかしさから湧く不安。そして、相手の不安感も私を不安にする(これをBとしよう)。
その外、仕事の不安、家族の不安・・・まあ、あと5つぐらいは意識にのぼるだけでもある。今回は、これらは対象から外す。
さて、こうして自分のモヤモヤ、感情を分類するだけで悩みのカオスから、随分開放されているのを感じる。分類していくと、何が一番問題かもわかってくる。実際フォーカシングという手法があり、こうした作業を意識してすることで、クライアントは癒される。今回は、自分でフォーカシングをやって癒しているようなものだ。
『悩みでも 恐れず分けて 観てみよう どれを一番 大事にするか』
みんなの悩み解決法 2/10