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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

移りゆく自分の世界!(のんびり自己実現 9/10)

2013-02-20 | 第十章「今ここでの恩寵」

 昨日は、寒さ厳しきなか四ツ谷でU先生の勉強会があった。今回のテーマは「自己実現」。ちょうど私も自分の勉強会で「自己実現」を取り上げていたこともあり、楽しく勉強できた。

 その中で、ロジャースの命題1が取り上げられていた。自己実現は自分の生育史、性格形成、自己概念(自己イメージ)などと関係が深いが、その基本は次のロジャースの性格形成論の命題1なんだなとあらためて確信した。

 命題1: 個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界(world of experience)に存在する。

 生まれ落ちてから、人は五感・体感を通して得られる世界から、常に経験を積みつつ、思考・感情・行動を変化させ成長していく。それも自分一人の世界が基盤。そんな意味であろうか。

 私は、この命題にこの十年くらい何回も触れたが、ちょうど私の好きな座右の銘と重なっている。わたしの座右の銘は、聖書の一節である。ルカ福音書の1-21-38である。受胎告知で天使がマリアに身ごもったことを告げ、驚愕しつつもマリアが天使ガブリエルの言葉を受諾するシーンであるが、ご自分の人生を決定する言葉でもある。

 「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」そこで、天使は去って行った。

 命題1には、自分しか出てこないために神を含めた他者との関わりが誤解されやすい。私は受胎告知の場面と命題1は通底していると思う。それは、個人の自由とか自己決定に繋がる人間のあり方だそのものだ。自分と他者を混同することなく、魂から絞り出すような言葉で応えるのはいい。蛇足ですが、この言葉はビートルズのLet it beにも随分影響をあたえているようです。

のんびり自己実現 9/10

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