イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

すばらしい旅の計画をどう立てるか?(ひびきあう旅③ 4/10)

2013-08-07 | 第五章「和解と平和」

 旅を準備するときに、臨床心理系の生き甲斐の心理学の知識はとても役にたつ。

 旅は時間と費用がかかり、さらに団体であれば配慮しなければならないことや責任も膨れてくる。準備は結構大変だ。しかし、この準備がしっかりしていると、後の喜びも格別となる。どう準備するかはとても大事。

 旅を考えるとき、まず考えなければならないのは目的である。何の為に行くのかだ。目的が明確になり、その解釈が魅力的になると、準備が楽しくかつ充実し、それと共に旅の果実もより確かになる。

 さて、生き甲斐の心理学では、自己実現を考えるときに3つの問いかけをよくする。①自分は何のために生きているのか?②生き甲斐は何か?③自分の身体、心(生育史)、魂を大切にしているか?これは、こころの健康面のポイントでもあるが、悔いのない人生のためにも大事なポイントなのである。

 そして、私は旅(今回は団体旅行がテーマだが)を準備・計画をするときに、この3つの問い掛けをあえて意識する。旅は人生にも似ている。

 高校生の時に南ー西伊豆旅行を計画し仲間と行ったことがある。無謀な至らぬ計画だったため、危うい目にあったり、本当に青春しているというような旅行になってしまった。そして、何十年か経ってその旅の話題がでて、あの時はひどかった!誰が計画したのか?といわれても私ですと言えなかったり。もちろん、そういう旅も深く心に残り良い思い出となているが、大人となれば成熟したなりのの旅を計画すべきなのだろう。

 自分の本音のアイデンティティや生き甲斐(家族、仲間、仕事や趣味・・・)と旅の目的がつながると、やはり旅の魅力が激増する。気合が入る。

 自分を大切にするということで、身体を癒すもの、楽しむものは誰でも思いつくが、心や魂の楽しみ方はどうだろうか?人間は宗教心をもつようにできているところがあるので、魂を喜ばすような旅も魅力的だ。それから、自分の生育史にかかわる重要な人や思い出に触れるのも良い。遠い祖先とつながりの意識化も大事だ。奈良・京都がかなり普遍的に愛されるのも、生育史や魂の領域に触れるところがあるのだろう。

 ここで、団体旅行でも自分中心に考えて良いのか?という疑問を持たれる方もでてくると思う。団体旅行だから自分は除外し他者を中心に計画すべきではないかということだ?もちろん、参加者を大事にしない団体旅行はないのだが、スタンスはまずは自分中心である。そして、その柱を元にいろいろ貴重な他者の意見をお聴きするのがよいだろう。

 言いたいのは、計画するものが気合が入らない旅の計画はよくないということだ。所詮、自分以外の他者のことは深層心理学的には驚きの対象なのだ。他者はわかりにくい存在なのである。ロジャースはその19の命題で有名だ、そして、その一番めは。「個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する」。まずは何においても自分という柱が大事だということを教えてくれる。そしてロジャースが人生の後半で国際問題を扱い、ノーベル平和賞にノミネートされるほど活躍されたそうだ。それも、恐らく、この命題1を大事にしたからだと推察している。

ひびきあう旅③ 4/10

人気ブログランキングへ  <・・クリック応援いつも感謝しています!