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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

旅を豊かにする感情の知識!(ひびきあう旅③ 10/10)

2013-08-17 | 第五章「和解と平和」

 旅もいろいろあるものだ。時には、普段は遭遇しないウツや錯乱(取り乱す)に出会うことも。

 過去のXX年前のことが心をよぎったり、不安な未来が心をかすめたり・・そんなことがきっかけで、旅が暗くなったりする。

 こうした場合に生き甲斐の心理学の感情の知恵は希望を与える。まあ、自分が思い出したくもないときは無理に考えるのはよしたほうが良いが、ちょっとこの機会に何故取り乱したのか考えてみたいと思ったならば、次をお読みいただければ嬉しい。

 錯乱(取り乱す)は、沢山ある暗い感情(ストレス曲線)を5つに分類した一つである。不安感、怒り、身体的症状、ウツ、錯乱。通常、ある事態が生じると不安感が起こる。そして、それは怒りとなり、身体症状になる。それでも解決できないとウツ。そして最終的に錯乱になってしまう。ただ、暗い感情は明るい感情と対になっているという知識は希望を与えてくれる。不安感と平安感。怒りと友好的感情。身体症状と健康感。ウツと幸福感。そして錯乱と統御感は実は表裏の関係があるのだ。これらの対の感情には同質性が隠れていると実感したことがあればご納得いただけると思う。

 さて、楽しいはずの旅で出会うウツや錯乱は、どうもXX年前の出来事とか、YY年前の原型的な出来事に関係しているようだ。そして、そうした感情が湧き起るのは、深い意味がある。昨日の話ではないが、感情は季節や月が移り変わるように、いろいろ変わる。どん詰りのようでも、いつのまにか川の流れのように穏やかに戻ったりする。

 そして、錯乱やウツを幸福感や統御感に転化できる可能性も充分ある。それはXX年前でもYY年前でもない新しい今だからこそだ。事実は変えられなくても、考え方を、行動を、感情を新しくすることが可能なのだ。

 XX年前と違って、その出来事をXX年後の今の自分が吟味・再解釈できる。同じようにYY年前のことも。ひょっとすると、この感情の原型は4歳のときの狭い解釈が原因だったりする。狭いというのは、そのときに見えなかったこと(例えば親心)があり、今となっては判っても良かったり。「覆水盆に還らず」という言葉があるが、実は難しとはいえ、感情の世界では還ることもあるのだ。

 おわりははじまりでもある。

ひびきあう旅③ 10/10

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