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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

識るために現場に行く!(旅と真善美① 7/10)

2013-09-04 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

  昨日、久しぶりに腰越の勉強会に参加した。そして、腰越海岸周辺を散策した。カモメが漁港の近くに沢山群れていて、その光景を随分写真に撮った。

 そのとき、ふと不安がかすめた。世界的にレベル3に認定された福島原発の汚水海洋汚染問題。

 人間だけでなく、地球上の沢山の生命に影響を与える。写真の平和に泳いでいるカモメにも影響があるのだろうか・・と。

 地球誕生後の太古の昔、自然の力で一時大量の放射性物質が臨界に達しそうなことがあったことを、地質調査で判ったそうだ。まあ、運良く悲劇にならず、その後、地球的には平安な日々が続いた。それゆえ豊かな生命が育まれ。現世人類も、それにあずかり70億人となった。ただ、その平安が、今度は人間の手によって失われつつあるかもしれない。何としても知恵を絞って、問題を回避する責任は当事者である日本国にあるのだろう。

 さて、今回の勉強会では、旅ばかりではないが、実際に現場にたつ意味を考えるセッション中心であった。頭で考えるだけでなく、実際に現場に行き、そこで五感・体感も含め何かを識る。その意義である。

 私は、以前、八王子の障がい者団体で働いたことがある。八王子は当事者運動の日本発祥の地で名高いが、そこでの経験を学びたかったためだ。その中で、障がい者の外出が大きなテーマとなっていた。因みに、現在公共の駅に車椅子で利用できるエレベータが随分整備されてきているが、実に発端はこの運動のおかげなのである。

 ただ、働いている当時は、外出が頭で考えても大切なことはわかるが、何故主要な活動の一環になっているかピンとこなかった。しかし、実際にご一緒に美術館、旅行をしたり、様々な会合に出かけているうちに、その大事さがだんだん判ってきた。人間の根幹、生き甲斐に直結するからだ。

 実に現場に行くことで、単なる観念の世界を突き破り、本当の経験ができる。その中で、自分が変わり成長するチャンスが生まれる。もちろん、自分が変わることにより他者への力強い働きも生じる。

 最後に、このことを心理学者、カールロジャースが理論的の述べているが、その一部(命題19)を参考までに記してみた。学術用語なので馴染み難いが、実に素晴らしい。

 個人は、自分の有機的経験をますます多く自分の自己構造へと知覚し受容するにつれて、自分が、歪曲して象徴されていた自分の内面への投影にきわめて大きく基礎づけられた現在の価値体系を、つぎつぎと起こっている有機体的な価値づけの過程と置き換えていることに気づくのである。

旅と真善美① 7/10

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