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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

台風一過の月夜に感動!(旅と真善美② 9/10)

2013-09-17 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 昨日は午前中はひどい台風であったが、午後になると次第に晴れてきて、夜には月が! しばらく見ていなかったので感動。

 最近タブレットでGoogle skyマップをダウンロードしたものの、調整がうまくできず困っていたが、昨晩は綺麗に調整でき、現実の月とタブレットで確認しつつ夜空を楽しむことができた。月のそばに冥王星や海王星があるらしかったが、残念ながらよくわからなかった。

 今は夜空が明るくなりすぎ、また、わたしなどは近眼・老眼で視力が減退しているが、昔の人は随分クリアに夜空を眺めていたらしい。写真機でとった写真で、月の詳細を確認できるが、古代人は、微妙な光の具合を読み取り、遠くの世界を想像以上にリアルに見据えていたかもしれない。

 月に関する神話についても、最近縄文土器の文様から読み取れるようで、八ヶ岳縄文文化再現(田枝幹宏著 とんぼの本)から沢山学んだ。

 どうも日本だけでなく、遠く中国などでも同じような神話があったようだが、例えば月の兎は有名だが、ヒキガエルも登場する。何故ヒキガエルかだが、月のでこぼこのクレーターが目の良い古代人には分かり、それがヒキガエルを類推させたという説があるようだ。このヒキガエルは兎と反対に暗いがわの月に住み、ちょうど陽と陰の関係だ。そして、そこから不老不死の伝説が生まれたりしたのだろう。

 古代人が、月に関心が高く神話も豊かなのは、直接生活につながっていたからだろう。夜のあかりもあるが、縄文時代には定住し雑穀栽培が最近は定説となっている。さらに中国の長江文化は水稲文化が一万年前以上からあったとされている。月の満ち欠けは暦そのもので、農耕生活には無くてはならないのだから、太陰暦はひょっとすると、一万年以上の歴史があるかもしれない。

 さて、月をみていると何か落ち着く。幼い頃、家族で庭先で月を眺めた愛の原型と重なるのかもしれない。

 私たちの祖先も、同じように月にあたたかいものを感じ、死と再生の物語を楽しんだのかもしれない。

 旅と真善美② 9/10

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