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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

コトダマの本質は球?(旅と真善美③ 1/10)

2013-09-19 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 ノーベル賞受賞者の南米の詩人、オクタピオ・パスによると、散文は直線なのに対し詩は円または球に例えられるのだそうだ。

 この考えを「弓と竪琴」の中で見出した時はハッとした。日本でも、歌とか俳句のような詩のイメージが強いが、言霊という言葉がある。霊的なものが言語に宿るというような不思議な意味あいがあるが、タマという言葉は、球とか円とか完結した世界がイメージされるのだ。何か、さきのオクタピオ・パスの考えに近いのかなと思う。

 私は、若い頃は理工科系で数学や創造工学に興味を持っていた。その創造理論の中に、湯川秀樹氏と良く対談をされた市川亀久弥氏という創造工学の専門家がいらした。等価変換理論というもので、現在でも、その理論はいろいろな分野に応用されている。生き甲斐の心理学の理論も、「体験の解釈が世界を変える」というストレス曲線を幸福曲線にする重要な考え方があるが、私は密かにこの等価変換理論と同じロジックなのかなと思ってしまう。

 それはそうと。等価変換理論を少しご説明しよう。例えば、自然界の中には完全変態をする生物がいる。青虫がアゲハ蝶が変わるのが一例だろう。そして、あの気持ち悪い青虫が空を軽やかに飛ぶアゲハ蝶になるとは、なかなか信じられないものだ。青虫は蛹になる。そして、青虫を構成していた要素はアミノ酸レベルにまで分解し、アゲハ蝶に再構成される。そして、生命体のふたつの相は何か本質的な言霊的なものでつながっていくようなのだ。例えば、子孫繁栄のために・・・と表現されるように。

 同じようなことは、様々な発明の中にもある。真空管は初めはフィラメントとその熱を遮断する真空技術で作られた。人から聴いた話なのだが、その真空技術を使って家庭で使われる魔法瓶ができたそうだ。このふたつの相は、言霊的に言うと。熱を遮断する真空技術・・・である。

 ふたつの相が何か本質的なものでつながる。そういえば、人間が亡くなる時に何gか体重が減る現象を研究している方がいるそうである。人間が魂という本質を残し、何gかの相対性原理でいえば、膨大なエネルギーで変換していくのではないか・・・それを研究しているようだ。こんな魂の科学的研究があることに驚くが、研究成果はどんなものなのだろうか。

 今日は、脈絡もなく、言葉や魂について記してしまったが、今晩は中秋の名月。月も円であり球である。

 旅と真善美③ 1/10

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