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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ハギを想い、日本人のルーツに想いをはせる!(旅と真善美③ 9/10)

2013-09-27 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 昨日は八王子勉強会であった。夏休みがあり、二ヶ月ぶりでメンバーが再会を喜び、生き甲斐の心理学の勉強を楽しんだ。

 その中で、意外に盛り上がったのは日本人の起源の話であった。この十年の遺伝子の研究で、考古学や比較言語学などとの学際的研究成果が凄いのだ。

 写真のハギも、一昨日も勉強会で話題となったが、奈良時代の万葉集ではハギが一番歌われているそうだ。桜や梅、桃ではないのが、ちょっと不思議。上代古代語から縄文語を推定したりする研究もあるが、このハギが何故、当時の人の意識に一番上がった花だったのだろうか?考えてしまう。ハギの生命力はすごく、荒地(山火事のあとなど)にも真っ先に根付く植物だそうだ。古代の人の心を捉えた一つかもしれない。

 日本人の愛する花は、後代では梅や桜もある。ハギと共通なのは、秋分や春分のころの花ということ、散ることも含めての風情が何か似ている点があるかもしれない。

 そう言えば、「もののあはれ」は日本人の心の特性を端的に表すコトバの一つであるが、ハギのハもアハレのハ。何か関連があるのだろうか。ハギで気になるのは満開の花の散る姿である、散るのチはかなり歴史のふるい縄文時代からの語幹らしく、精霊などの神秘的な意味を指摘する学者もいる。

 急に花札の話を思い出したが、猪とハギのつながりは何だろうか、猪はオーストロネシア系文化との関わりがあるようなのだ。古の記憶が花札に出ているかも???

 ちなみに、ハギは世界的には東アジアや南アジアにも分布していて、南方からの日本への古代の移民と関係が深いかもしれない。

 こんな風に空想しながら、自分達の祖先を想う旅は結構楽しい。

 両親や祖父母のことは知っているが、それを遡る祖先の話は殆ど判らない。ましてや数百代、千代前の祖先とかアフリカを出立しただろう2000世代前?の祖先のことは、いくら遺伝子の研究が進んでも良く判らないだろう。

 しかし、一つ確実に言えることは、私の血の中に過去の祖先の血は流れ、逆に言えば、どんな苦労をしたか判らない祖先が一人でもいなかったら私は存在しなかったという不思議である。両親がいなかったら私が存在しないのと同じことなのである。生命のバトンタッチは極めて不思議。自分の生命の意味を見直すきっかけにもなるようだ。

 旅と真善美③ 8/10

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