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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

<願い>をコツコツと現実化していく!(時と旅① 3/10)

2013-10-01 | 第七章「光と復活体」

 日本人の起源を調べる遺伝子からのアプローチもワクワクするが、祖先の骨を研究する形態学からの知見もワクワクする。同じアフリカから6万年前に世界に散らばったとする現世人類が、何故、遺伝子的には殆ど差異がないとは言え、顔立ちや形態などが違ってくるのは不思議だ。それは、環境に適応する人間の種としての生命力の強さを味わせてくれる。低温の環境に適応するために形態が変わることを説明するアレンの法則やベルクマンの法則、さらに環境に適応するためのルーの法則など本当に楽しい。

 ただ、日本では酸性の土壌で骨が残りにくいため、サンプルが少なすぎて有意差を調べるほどの統計的・科学的根拠がとりにくいのが難点のようだ。しかし、今現実に存在する現世人類の多様性を考えたりすると、今後の形態学の可能性に期待したくなる。

 さて、形態学はともかく、心理学でもある基本的な傾向や渇望を人が、どんどん現実化していく問題が研究されている。これは、生き甲斐の心理学で学ぶロジャースの人格形成論の中でも有名な次の命題になる。

 <有機体は、一つの基本的な傾向と渇望(striving)をもっている。すなわち、体験している有機体を現実化し、維持し、強化することである。>

 考えてみれば、例えばこのブログも、未熟とは言え同じテーマで書き始めて7年目となる。初めは書くことが、そのうち無くなるかなと思っていたが、今は何を書いたか忘れることも多くなったのか(笑)、書く事はいくらでもあるように思えるようになった。良いのか悪いのかは判らないが何か基本的渇望があるのだと思う。この命題どうりなのかなと思う。

 まあ、人それぞれ、こうした基本的な傾向と渇望はあると思う。そして、それが究極的に世のため人のため自分のためになれば最高である。自分の個性を大事にして、継続していくこと、これから先の残された人生で大切だと思う。

 時と旅① 3/10

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