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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自問自答で、へんな不安感から逃れる!(時の旅② 7/10)

2013-10-16 | 第七章「光と復活体」

 東京に久しぶりに大型の台風接近。昨日は早めに帰宅しベランダの植木鉢を退避させたり準備をした。今のところ、私個人では対した被害もなく、今日計画していた外出も、午後には可能になるかもしれない。スピードを加速する台風のように、私の心配も急速に通過しつつあるようだ。

 このように日々、感情がいろいろ変わる時は心は健康である。しかし、ある問題が気に掛かり、数時間、時には1日と気が晴れないときもある。これが続くと、私の場合確実に怒りっぽくなったり、寝られなくなり、体調に変調をきたらしていく(身体症状がでてくる)。こうした時、生き甲斐の心理学の知識で自問自答し、最近は自分を立て直す術が上手になってきたかなと思うようになった。

 コツは、自分の不安をなるべくリアルに体感しつつ、この不安を生んだ自分の理想と現実把握のありようをあれこれ思索するのである。それにより、理想と現実のギャップを縮め過度な不安感を取り除ける。

 例えば、職場で何か失敗をする。これが、何か不安を煽り、その失敗が頭をなかなか離れない。この場合は、自分の理想というより、失敗の現実の把握の仕方をどう考えているか、ロジカルに思索していく。将来の展開が不安な場合は、その失敗による、最悪のシナリオ、最善のシナリオを考えたりすることはとても大切。現実にはこの二つのシナリオの間のどこかに落ち着くものだ。蟻地獄のような不安感から逃れ、失敗を踏ん切れるようになっていければ良い。

 また、失敗は現実的に変えられるものではないが、その解釈は変えられる。人間万事塞翁が馬とか杞憂という大切な古からの知恵があるが、自分を振り返っても、当時は大変な失敗だと感じたことが、実は不思議な出会いや、成功に結びついたことも。一つの失敗が人生を一直線にどん底に導くことはなく、らせん状に上昇するなかでのひとつの出来事と信じたり、人生山あり谷ありと考えても意外に落ち着く。

 過去の歴史を考えてもおもしろい、その失敗がどのくらい後を引くか、数時間か、数日か、数年か、数十年か、数百年か、数万年か、数億年か・・・。カンブリア期のある一匹の三葉虫の失敗を今は誰も気にしていない。そんな風に自分の時間尺度を見直すだけでも楽になる。

 過去にとらわれず、前向きに今すべきことを考えられるようになれば、もう大丈夫かもしれない。そのとき、自分は何の為に生きているかという柱が根付いていればいるほど、前向きになりやすいと思う。

 それから、人間は不思議な思い込みに陥ることも多々あるようだ。以前ブログにも書かせていただいた、小学校時代の友達の交通事故で小学生的な自己概念を引きずり、長期に渡って無意識の理想に苦しんだり。青春時代に得た不思議な確信(理想)が、人生後半に苦悩をもたらしたりである。

 不思議な思い込みは、自分ではなかなか変だと思えず、真実のようにすら思えてしまいがちだが、他人は意外に変だとわかるものだ。のんびりとした雰囲気の中で、親しい人の反応を思い出し思索していると、アルキメデスがお風呂で浮力の原理を発見したように、自分に真実が見えてくることも。

時の旅② 7/10

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