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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛と親密性と孤独!(旅の意味② 7/10)

2013-11-15 | 第八章「魂と聖霊」

 大人になって、何を大事にしなければならないか?この問いかけに何と答えるだろうか。昨日、読んでいた本にフロイトは簡単に次のように答えたという。「愛することと働くこと」。

 フロイトというと性のイメージが強いが、ここでの愛の意味は、性も一部はあるだろうが、もっと大きい意味を含むと考えたほうが良いようだ。

 さて、生き甲斐の心理学をU先生から学んでいくなかで、相反するような二つのことを学んできた。

 一つは「人の身体は神の神殿」。これはキリスト教のパウロの言葉からとったもので抵抗がある方は、人には仏性があるとか、憲法でも言われる人間の尊厳などと置き換えても良いかもしれない。

 人は身体とこころ(生育史を中心にした)と魂(宗教の領域)からなると考えてみる。

 魂はいろいろ解釈ができるが、愛そのものだという説があり、私は個人的にそう考えている。

 神から不完全な自分が愛されているという実感は、自分の中に愛すべき何かが隠れていると考えるとつじつまがあうところもある。そして、他者が愛すべき存在であることにも繋がってくる。他者も自分も、魂の次元では愛そのもので親密な関係があるかもしれない。

 こうした人間観は、どんな人でも、怖く嫌いであっても踏みとどまって近づこうとする力を産みだす。

 もう一つは「自分以外の他人は驚きの対象」という深層心理学上の知恵である。他人は身体も違う、生育史も違う存在で、深層心理では想像以上に違う存在なのだろう。そして、この知恵を頭のどこかに入れていると、何が起こっても動じなくなる。

 信頼している親兄弟、配偶者、子供、恋人、友人であっても、やはり深層心理学上は驚きの対象。そんな風に心のどこかで納得すると、こころは安定するようだ。ただ、この知恵は人は孤独であることをどこかで確認ことでもある。

 昨日は、八王子の勉強会でシャガールの絵を観賞した。シャガール61歳の時の作品で、愛妻が亡くなり、次の結婚の間での作品。絵の中には不思議な親密性と孤独感が共存する・・・しかし、何とも言えない暖かさを感じてしまう。

 旅の意味② 7/10

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