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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の孤独とグレート・ジャーニー!(愛を思索する旅 ② 10/10)

2013-12-19 | 第九章「愛」

 現在の人類の共通祖先が誕生したのは、いろいろな説があるものの概ね13万年前と言われている。そして、生まれこ故郷のアフリカに住んでいたが、6万年前ごろにアフリカを出立して世界に散らばる。このアフリカ出立は、現在遺伝子の研究から定説となったようだ。

 このことから妄想すると、現世人類は歴史の半分以上をアフリカで生活したということ。そして、それ以降は世界に爆発的に旅する。確かに、今は地球だけでなく、月まで行ってしまっている。

 その移動の速度は予想以上に早く日本には3-4万年前に、そしてアメリカ大陸にベーリング海橋を渡ったのが1万5千年位前。そして、南米の先端に到着するのが1万2000年前だ。海を渡り、陸を駆け抜け・・・何故、このような旅をしたのだろうか?他の動物を見てもこれほど短時間に世界に散らばった動物は皆無といっても良いだろう。

 生き甲斐の心理学を学んでいくと、エリクソンの人格形成論を学ぶ。人生を8つの時期に分けて、その中で獲得していく様々な感情や能力を思索するのだ。その中で、成年となってから得られるものは、愛、世話、知恵の三つである。そして、それに対応するネガティブな感情は、孤独感、停滞感、絶望感である。

 暗い感情はとかく嫌われがちだが、よく考えると、物事をなすための推進エンジンのようにポジティブにはたらくようだ。

 愛の孤独が、反対の親密性を産み、愛の世界を築く。そんな感じなのである。

 私も日本に生を受けたので、3-4万年前に日本にたどり着いた祖先をはじめ現世人類の旅エネルギーをどこかに持っている。それは、エリクソン流に考えると愛の孤独が基本かもしれない。

 クリスマス前の今の時期。

 今日もフェースブックの知人に気づかされたが、冬至の前のこの時期、実に殺風景なのである。写真が好きな私でも被写体に困ってしまう。冬至の前は実に寂しいものだ。

 ふと思い出したが、両親と一緒にアラスカで暮らした7歳のとき。ちょうど今の季節に父と一緒にトラックに載って山林でクリスマスツリーを切りだしに行った。

 とても寂しい道端の木が、家で実に綺麗に飾られていく。その強烈な印象は今でも忘れられない。人を破壊するような孤独感も、考え方によってはグレートジャーニーの原点なのだろう。

愛を思索する旅 ② 10/10

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