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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

解けない謎の迷宮から脱出する方法!(時間と空間の旅 ② 5/10)

2014-02-12 | 第一章「意識と知覚」

 先日のPCによる確定申告ではないが、解けない謎の迷宮に入ってしまうと、ストレスはどんどん高まる。ストレス曲線(不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱)の階段を一つずつ登っていくかのようである。

 自分の作り出している構成概念(思い込み)が自分をどんどん負のスパイラルに落とし込んでいくようだ。そして、現実が見えなくなり変になる。

 さて、こうした場合、どうしたらよいのだろうかと今日は自問自答してみた。

 不安とは理想と現実のギャップだという原点に戻って思索するのも一つだ。

 自分の理想が変かな(例えば、PCの確定申告を今日中にやりたいという理想は、時には非現実的では)などなど。そして、この理想と現実の捉え方をあれこれ試行錯誤しているうちに、突然不安か解消される。例えば、一週間以内に確定申告を市役所で行えばいいじゃないかという新な理想に至れば、現実の解釈まで変わって不安が突然解消したり。

 さて、この「解けない謎の迷宮」という言葉は、黒岩重吾さんの額田王の小説「茜に燃ゆ」(中公文庫下巻 19P)の一節から拝借させていただいた。現実の悩みは単純な悩みではなく過去の経緯や将来の不安を巻き込んだ複雑なことが多く、それゆえ悩みが深まるからだ。

 「・・・、のう額田王、眼の前に解けない謎の世界があるとする、その謎は暗くて絶対解けない、解こうとすれば、野の花も、小鳥の声も、小川のせせらぎも聞こえなくなる、暗い場所に幽閉されているのと同じだ、何も好んで自分の身を幽界に閉じ込めることはあるまい、・・・」

 これは天武天皇(大海人皇子)が、放火事件に関して兄の中大兄皇子と妹の間人皇女(二人は近親相姦という説もある)、そして母の称徳天皇の葛藤を想いつつ、解けない謎の迷宮として心境を述べているものだ。先の確定申告のストレスとは格段に違う複雑な悩みである。

 こんな場合も、勿論いろいろな対応方法(防衛機制のやりかた)があるかもしれないが、天武天皇(大海人皇子)のようにスマートに、忘れる・・考えないという抑圧や抑制もあるだろう。しかし、実際に渦中に巻き込まれている斉明天皇などは、ストレス曲線の真っただ中だったかもしれない。そんな時はどうするのか?

 世の中にはフォーカシングという方法がある。これは、本来やさしく傾聴してくれる人にやっていただくのが良いが一人でもできることもある。頭を冷やしつつ次の6つのポイントで実際に試したらどうだろうか。

 1.今抱えている問題がいくつか数えてみる。

 2.そのうちの一つを取り上げてみる。

 3.その問題で、どういう感情が湧き起こるかを自分で味わってみる。

 4.その問題が最悪に展開した時のことを考えてみる。

 5.その問題が最良に展開した時のことを考えてみる。

 6.折り合いがつく、落としどころを考えてみる。

 飛鳥には、不思議な石像が多い。そして、多くは斉明天皇の時代につくられたとされているようである。斉明天皇の悩み解消法は、どのような防衛機制と関係していたのだろうか?しかし、石像という形により1300年以上の前の何かが残されている。悩みは今も昔も同じようにあるのだろう。

時間と空間の旅 ②5/10

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