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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

人それぞれの愛の想いを大切に!(心の健康度 ⑤ 1/10)

2014-05-23 | 第四章「愛とゆるし」

 生命が誕生してから自分が出現するまで約40億年。現世人類が誕生してから自分が出現するまで約20万年。自分が生まれてから今までのXX年。そういう長い?歴史を背負っているのだろう、個人、個人の生育史は固有であり、愛の原形も異なる。従って、愛と感じる内容も随分違うようだ。

 人は、身体と魂と心(生育史)からなるとすると、この三つの要素から複雑に絡み合う、自分の感じる複雑な愛。自分でもよく判らないくらいなので、恐らく他人にとっても謎なのだろう。しかし、自分の中には何か、思い込みがあって、これが愛だとどこかで思っている節がある。そして、その自分の愛をリファレンスにして、他人をよろこばせようとしても、意外に相手は喜ばない。相手の愛の原形も長い時間の中で作られ、充分自分と異なるからである。

 結婚生活をしているカップルがいるとする。Aさんは、古風な家庭で育ち、何か嬉しいことがあると家で祝った。Bさんは、商売をしている家庭で育ったため、何か嬉しいことがあると、お出かけして外食をした。そんなこともあってか、Aさんは、嬉しいことがあると家でスキヤキをしようと思うし、Bさんは、街のレストランで食事をしたいと思う。

 こんな時に、自分の愛の思い込みを主張しあうと、せっかくの楽しい祝い事が修羅場と化してしまう。そうではなく、相手の愛の原形に敬意を払い、自分の思い込みを引っ込めて、相手の思い込みに乗るのが良いようだ。そして、愛の多様性に気付いた時、平和がやってくるようだ。

 心の健康度という面で考えてみると、自分の愛の構成概念が絶対だという堅く信じる段階はやや不健康だ。そうではなく、構成概念は自分で作れる、自分で変えられると思える状態のが心の健康度は良い状態。とは言え、思い込みは自分でもどうしようのないときもある。ただ、優しい眼差しの中で楽しく過ごしたり、のんびりしていると、自分の想いこみに気付く事がある。そんな恵みの時を意識してみる価値はあるようだ。

 さて、今朝、たまたまFBで「この世を去る父が贈った、涙と笑顔に溢れたサプライズ」という動画を観た。すい臓がん末期の父と、その家族が、娘の父と結婚式を挙げたいという願望を実現した話なのであるが、子供の愛の構成概念を思い遣る気持ちは素晴らしい。愛の多様性を学ぶ良い話でもある。

心の健康度 ⑤ 1/10

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