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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

オジサン一人の東京(江戸)散歩・・・孤立感と親密性 (心の健康度⑦ 5/10)

2014-06-21 | 第五章「和解と平和」

 昨日の午後、都心に江戸散歩に行った。

 幼いころから青春時代までずっと過ごした生家の近くなのだが、意識して観たり味わったりすることのなかった名所・旧跡である。近くを何百回も通りながら訪れなかったことが、今となっては何とも不思議だ。

 さて、旅といっても一人旅か集団で旅するかは違う。さらに訪問先が閑散としているか、満員電車のように混雑しているところかで違う。二つの軸で考えると①閑散地への一人旅②混雑地への一人旅③閑散地への集団旅④混雑地への集団旅。それぞれに過去の旅を当てはめると可笑しくなることも。以前、一人でカメラをもち混雑を極めているディズニーランドで行ったとき、ふらふら一人していたら、変質者を見る眼のように見られたことがあった。

 今回のオジサン一人の旅は、都心にも拘らず何と①閑散地への一人旅であった。

 平日の東京の都心、市ヶ谷と新宿三丁目周辺なので、まさかなのであるが本当なのだ。仕事中のサラリーパーソンやリクルート姿の若者、学生が近くを沢山通る・・・しかし、訪問地は殆ど一人きりだった。誰もいない神社・仏閣に入ったり、立ち止まる人のいない案内板に見入るにはかなりの意志力が必要だ。人生経験を積んだオジサンだからできるかもしれない。そして、生き甲斐の心理学を学ぶ学徒にとって、現場で湧き起こる感情を味わうのは大事なのだ。

 写真の市ヶ谷八幡宮は、閑散としていたが、私の前に2-3人、後に1人参拝者がいたので、その中では閑散度は低かったかもしれない。そのためかどうかは不明だが、何かとても清らかなアースフィーリングを感じた。結構暑い中であったが、緑豊かで、風が爽やかであった。市ヶ谷八幡宮は、由緒ある八幡宮で良い場所だったが、急な階段を登り銅の鳥居をくぐりしっかりと参拝した記憶はほとんどない。

 急な市ヶ谷八幡宮の階段 当時の娯楽にも使われたという力石。

 市ヶ谷の浄瑠璃坂の仇討は江戸3大仇討の一つであり、42人の同志が参加した組織的な仇討で、30年後に起こった赤穂浪士の仇討のモデルになったとも言われている。その舞台の浄瑠璃坂に行った。この場所は、私のように近くに住みながらも行ったことがなかったくらいなので、意識してみている人は皆無であった。

   

 市ヶ谷の後は、内藤新宿の見学に。少し前に新宿御苑の庭園と大宗寺を訪問したが、まずは近くの靖国通り沿いの正受院と成覚寺に。内藤新宿は、甲州街道の宿場町とはいえ、甲州街道で参勤交代をするのは3藩に過ぎないともいわれるが、かなり栄えたようだ。それは、どうも宿場の遊女たちに支えられる部分が大きかったようでもある。投げ込み寺として、遊女たちの無縁仏を埋葬した子供埋葬碑、異様な奪衣婆像(大宗寺にもあるが)を拝観したりすると、真実の新宿が迫ってくるようだ。映画のノア約束の舟も良いが、こうした寺を訪れるのも凄い発見があるかもしれない。

 近くの大宗寺で前回拝観し忘れた切支丹灯篭も見つけることが出来嬉しかった。

 子供合埋葬碑  旭地蔵  梵鐘

脱衣婆像 切支丹灯篭 マリア像とも言われる説

 閻魔像

その後は、四ツ谷4丁目に近い、四ツ谷大木戸跡と玉川上水水番跡をとおり、

 

内藤家の多武峰神社に。老馬で一周した内部の土地が家康により内藤家に与えられたという伝説の駿馬塚もあり、内藤家が藤原北家の血を引いていることを実感でき、ちょっと遠かったが良かった。

    

こんな、ミニ旅であったが、閑散地への一人旅とはいえ孤独感が深まるかといえば、そうではなかったようだ。四国巡礼では同行二人という言葉があるが、キリスト教でも聖霊と一緒という考えもある。閑散地への一人旅はそういう感覚を研ぎ澄ますには良いかもしれない。でも、気の合う仲間との旅もしたい。

心の健康度 ⑦ 5/10

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