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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

信頼を失うことを、神話から思索する!(ストレス曲線をバネに ① 3/10)

2014-07-10 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 仕事でも家庭でも、信頼は大事である。さらに言えば神仏との関係、所属するコミュニティーあるいは自分自身との関係も信頼も大事だ。

 そうした関係で、信頼を保持できればよいが、時に過ちとか不思議な成り行きとかで信頼を失うことがある。これは、昨日の死による喪失体験にも似ているが、激しい感情を揺り動かし、時に悲劇を産む。

 世の中では、マスコミも含め、多くの場合厳しく過ち等を攻めたて、覆水盆に返らずかのように突き放すことが大半である(とかく自分もそうだが、自分に甘く他人に厳しくなりがちだ)。子供も大人も老人も、男も女もこうした事態に涙を流す。

 さて、U先生から「生き甲斐の心理学」を学び始めると、ギリシャ神話をはじめ神話の勉強をするようになる。そして、神々が何と神々であるにもかかわらず信頼を失う姿に出会う。日本神話でも、イザナギがせっかく黄泉の国にイザナミに会ったのは良いが、イザナミの観てはならないという言葉を裏切り、イザナミの姿を観てしまうことで大変な事態を招く。ゼウスとヘラの関係も、たびたび浮気をするゼウスにヘラは激しく嫉妬し、アラゴンという恐ろしい嫉妬の化け物のような怪物で監視をさせる。

 もちろん、さまざまな事態から信頼を失うということが生じるので、それを一般化して論じることは無意味なのであるが、私も信頼を失う経験も積んできた(笑)。そして、それは信頼を得るということと殆ど紙一重の世界であることにも気づく。神々を人間的だと笑うのではなく、神々ですら間違える世界なのだ。

 信頼を失ったときに、厳しさの余り防衛機制を張り巡らせ、それゆえに自分の真実に眼をつぶりがちである(自戒をこめて)。この時に、自分の感情の意味を無理のない範囲で思索したり、視点を柔軟にするために古典や神話を読んだりするのは大切だと思う。神話といえば、難しい文庫本に触れるより、少年少女向けの図書や、コンビニ本(私は「日本の神話と世界の神話が面白いほどわかる!」をU先生にすすめられたが良い本だと思う)がこういう時には良い気がする。神々の乗り越える姿は、とても刺激的だ。 

ストレス曲線をバネに① 3/10

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