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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「緊急幸福」で乗り切ろう!(幸福曲線を辿る ③ 9/10)

2014-09-05 | 第七章「光と復活体」

 「花子とアン」を観ていても、突然の不幸がしばしばテーマになる。突然の肉親の死とか、会社が立ち行かなくなるとか・・・いろいろである。

 若いころは身近にそうした不幸があるなど想像もしていなかったが(実感できなかった)、以前還暦を記念して同窓会を楽しんだ時など、皆さんの話を聴きつつ、還暦くらいになると身近なところ(自分を含め)に突然の不幸が訪れるのは当たり前だと実感したものだ。

 のんきにブログを書いていたりしていても、突然・・・ということは結構あるのだ。そして、その時にどう対処するか。のんびり幸福曲線を辿ることもままならない。

 理論的には、現実と理想のギャップ・鬱感情をしっかり認識することが大事なようだ。厳しい現実をしっかり把握することは辛いようだが大切なことなのだ。自分の理想は何であり、自分の現実はどうなったか。ギャップとしての鬱感情から因数分解する知恵が大事だ。その中から新たにアイデンティティの統合を計っていくのが、遠い道のようで近道なのだ。しかし、一旦は現実を受け入れても、明るく居直る防衛機制をうまく使うことが大事で、これはある意味、知恵と訓練と神秘の世界でもある。

 「緊急幸福」はU先生の「生き甲斐の心理学」のテキストにでてくる言葉であるが、とても大事な言葉だと思った。下手な解説で恐縮だが、「花子とアン」で突然歩君を失った花子さんは、ラジオのおばさんとして緊急幸福を手にいれたようだ。それがあって、次のステージが出てくるように思う。そして、モンゴメリーの「赤毛のアン」に出会い、深くアイデンティティへの道に繋がっていくようなのだ。

 自分の場合の「ラジオのおばさん」を生育史の中から探していくと、「緊急幸福」の意味とか、人生の不思議さがより理解できるようだ。そして、いざというとき、鬱感情に呑み込まれないで、生き抜く知恵になればとも思う。

幸福曲線を辿る ③ 9/10

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