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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ふしぎだったハロウィーンの一日!(異文化と愛 ③ 5/10)

2014-11-02 | 第九章「愛」

少し前の10月31日は、私にとってふしぎなハロウィーンの一日だった。ちょっとふしぎで楽しい話題を3つばかり!

 その日は、仕事に行く前に床屋に寄った。流行っているその床屋さんは列をなして人が待っていたが、私の前に90歳をゆうに超えたと思われる御爺さんが座っていた。ジーパンをはいてなかなかダンディー。そして、そのおじいさんの番が来て、不自由な足腰をかばいつつゆっくりと椅子に座る。店の理容師が「どのように刈りますか?」と訊かれた?答えは何と「丸坊主」。潔い太い言葉に店にいた人たちは皆息をのんだ。そして、そのお爺さんが散髪を終えて、ゆっくりと店を出るときは店の中の人は皆暖かい視線をそそいだようだった。

 さて、ハロウィーンの夕方になる。日本でも、最近はハロウィーンが定着してきて、さらに欧米のハロウィーンの習慣をまねて、Trick, or treatと子供がハロィーン衣装を着て大人からお菓子をもらうイベントが登場。親まで衣装を着たりして楽しんでいる姿は、実に微笑ましかった。

 というのも、このTrick, or treatは私が7歳の時にアラスカで自ら経験したこともあり、当時の思い出が脳裏をよぎった。近所中の家々が参加し、普段は閉じられている見知らぬ家のドアでも、叩けばあたたかく迎えられ、「Trick, or treat」というとお菓子をくれたり、大皿の上のキャンディーをもらったりしたものだ。欧米は子供にけっこう厳しい社会だが、この日は子供の天国!開放された気分だった。

 そんなことを思い出しつつ、最近の縄文熱の関係もあり、このハロウィーンについて調べてみたくなった。これは、どうもケルト文化の冬至を祝う行事のようだ。勿論、欧米はキリスト教社会であるが、古層のケルトの冬至の習慣が今でも活躍しているのだ。恐らく精霊とか、そんな宗教行事だったのだろう。そんな中、ふと日本の秋田の「なまはげ」を思い出した。縄文文化くらいの古層の伝統を引き継いでいる「なまはげ」も、ユーラシア大陸の東方のはてに残された行事のようだ。そして、この「なまはげ」も形はかなり違うが、子供のための祭りでありふしぎだ。ハロウィーンのお化けと違って、重厚な怖さを感じるなまはげ・・・

 さらに、なまはげは小正月に開催されるという。小正月は女正月ともいわれ、旧暦で一月十五日の満月の時の話だ。小豆粥をつくったりする女性の正月だが、キリスト教のクリスマスと別に開催されるハロウィーンと同様、縄文の女性文化そのものを保存したのではと妄想してしまった。

 さて、ハロウィーンの一日を終えて帰宅するときの話を・・・暗い夜道を歩いていると前方に人の気配が。ふと見上げると長い髪の若い女性がスマホを観つつこちらに歩いてきた。懐中電灯を下から照らしたように青い顔が!ぞくっと一瞬した(笑)。ハロウィーンの小さな子供は怖くないが、女性のお化けはとても怖い!西欧のお化けの怖さと日本のお化けの怖さ・・・文化の差は微妙に怖さの感覚が違うのかもしれない。

 ハロウィーンの一日。私も古層の縄文的感性が眼をさまし、何かあたたかい不思議な一日だった。聖霊に満たされたあたたかい一日というか。

*写真は八王子勉強会でよくお世話になる由木東市民センターの前にある大銀杏。樹齢500年はくだらないといわれる。縄文時代に銀杏はあったのだろうか?そして、やはり銀杏を食したのだろうか?

異文化と愛 ③ 5/10

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