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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

氷河期を生きるには?(魂で感じる ② 2/10)

2014-11-21 | 第十章「今ここでの恩寵」

 マッサンとエリーさんも厳しい日本の社会の中で子供を育てることの大変さに悩んでいるが、今の世も、時代は変わっても似たところは沢山あるようだ。子供の就職や結婚、悩みを持つ人は結構多いようだ。

 昨日は千葉県の佐倉にある国立歴史民俗博物館に一日行っていた。といっても行き帰りの電車の時間も多く、実際に見学したのは3-4時間というところだ。しかし、なかなか良くできていて、行った甲斐は充分あった。

      東京博物館での日本国宝展に出ている土偶も精工なイミテーションで観ることも!因みに国宝となる土偶は縄文後期以降だと思うが、寒冷化の時期で人口もかなり減少している厳しい時期に生まれた。氷河期ではないものの何か通じる。

 

 地球の写真は、氷河期であった旧石器時代の日本。館に入るとすぐ表示されていたが、一番印象的だった。氷河期で海は後退し瀬戸内海も干上がり、海岸線は随分海寄りになっている。しかも、氷が海を覆いすごいことになっている。日本海は湖化しているようだ。

 今、温暖化が叫ばれているが(海進で百メートル以上海が上がった時代を既に縄文前期に日本でも経験している)、氷河期は格段に恐ろしい。しかし、私たちの祖先はこうした氷河期の中でさえ生き抜き、私たちの命をつないでくれた。感動だ。

 さて、電車での行きかえりは貴重な読書の時間で、内田樹さんの『街場の戦争論』を読み切ることもできた。本の後半には現在の学生の就職等、日本の就職状況について書かれていたが、自分の経験を考えても的を得ているなと思った。

 最近は、日常の中でも正規社員を目指す学生の就職難等を良く聴くのでいろいろ考えさせられる。

 昔は数社受けて入るということが当たり前だったが、今は何百社も受けることが結構当たり前とされているようだ。就職の専門家の中には確率論を出して、沢山受けろという人までいるとのこと。その中で内田さんも指摘されているが、大切な自尊感情というか健全な自己愛というか・・・までを無くしていく人が多いようだ。大変問題だと思う。何で人口減で金の卵ばかりのはずの若い人がこんなめにあうのだろうか。こんな馬鹿げたことになったのは何故だろうか。

 とはいえ、想像力をだして、就職に身を置くとしたらどうするだろうか、考えてみた。マッサンではないが、自分もかつてそんな経験があったので思うのだが、人の縁を大事にするということが一番だと思う。数百の見ず知らずの人のドアを叩くより、降りかかってきた出会いのほうが大きな意味があるのでは。マッサンの場合は、鴨居社長のオファーとか、最近では実家からの危篤電報による呼び出しなど・・・

 もちろん、そのとき考えていた自分の理想と違うことはあっても、実際にやってみないと判らないのが就職なので、まじめに検討するのは大事だと思う。予め天職を自分で決めても外れていることも意外に多い。

 さらに、私の場合、就職だけではないが、自分のやりたいことを探しているうちに、何かふしぎな縁というか?に出会うっことがある。ぼんやり・のんびりしていたところに、ふと眼にとまる広告。「生き甲斐の心理学」のU先生との出会いも、そんなところから始まったし、今の仕事も、お菓子を食べながら観ていた雑誌がきっかけだ。出会いの不思議さは何ともいえない。

 大学の研究室選びも考えてみれば、振り返ってみれば実に人世を左右した。研究室のF先生との出会いが、心理学への興味を募らせ、それが今の生き甲斐の心理学普及にも通じている。その大切な選択も、自分のしたいことを(ピントがズレていたかもしれないが)某研究室の先生に気楽に相談したら、それならF先生の研究室に行ってごらんというふうだった。

 恐らく、氷河期を乗り越えた私たち祖先も、確率論(サイコロをころがす)ではなく魂に通じるような縁を大事にしたのだと思う。そして、意外に笑いのある生活を送っていたのではとも思う。

魂で感じる ② 2/10

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