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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

この環境にどう楽しく適応していくか?(魂で感じる ③ 2/10)

2014-12-01 | 第十章「今ここでの恩寵」

 マッサンも鴨居商店に入社し、全くの新しい環境。意気揚々と仕事に励んでいるようだ。希望する学校に入学したり、希望した会社に入社したり、希望した家庭を築いたり・・・新しい環境は新鮮で良いもののように思われる。

 ただ、そこは人間の世の中。始めはお客さん風ではあるが、しばらくすると周りの眼も厳しくなりストレスが巻き起こってくる。自分の理想と現実のギャップがストレスと単純に考えれば、そこは他人も沢山介在する世の中。さまざまな理想と現実の把握があり、ストレスが増大し心は千路に乱れがちである。

 世の中の渡り上手なひとは、新米なのだからと他者(先輩や上司)の理想と現実をまずは重視し、自分の理想と現実をなるべく合わせようとするものだ。その中には企業の文化もあり、業界の文化もあり、地域性もあったりする。そして確実にそれを取得するノウハウもあるのだと思う。身体も心も害せずひとまず新しい環境に適応する。

 一般に大なり小なり組織の中で役割を演じることになるが、その役割はだいたい奥が深い(一見単純に見えても)。もちろん、言われたことやマニュアルに従えば良いという部分もあったりするが、その裏に例えば石の上にも3年といったように、習得が難しい部分も結構あり、それを身に着けると仕事のレベルが格段に違ったりする。

 企業文化や業界文化、組織特有の様々な理想と現実のもってきかたがあり、それをある程度把握したところで、重要な決断をした方が良いかなとも思う。自己実現と仕事や家庭は全てとは言わないが重要な関わりがあるからだ。一方、入ったのは良いが適応できないこともある。自己愛の問題を持った上司がいたり、体力的等こちらの限界を越えているということもあるからだ。U先生の「生き甲斐の心理学」の第一章は自己愛の問題を挙げているが、自分を守るためにも、病的な人の特徴を理解するとヘンに悩まなくなる。

 さて、新しい環境に適応するとは何なんだろうか?先のストレスは自分の理想と現実のギャップから生じるという命題を考えてみよう。

 理想と現実のギャップが解消していくのは、当然ながら理想が変化するか現実が変化するかである。まあ、環境をつくるのは他者もあり自分もあるが、一般に他者は変えにくいので、自分が変わるのが早道だ。それは、実際に行動や思考で変えて行くこともあるが(研修で知識を身に着ける、仕事に慣れてくるなど)、考え方を変えるというものもある。

 若いころ関西の営業に関わったことがあったが、気心に通じたある人と仕事上の悩みを語りあっていたが、あるとき腹を抱えて笑ったことがある。「私は単なる売り子でございます~」。そんな言葉だった。その方はもちろん単なる売り子でもヘンに自虐的な方ではなかったが、その言葉には視線を変えさせる力があった。自分の役割を思索すると、意外に新しい意味づけがでてきたりする。そして、それ故、理想と現実のギャップが解消したりも。

魂で感じる ③ 2/10

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