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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

技術で自己主張する!(縄文スイッチ ② 6/10)

2014-12-25 | 第一章「意識と知覚」

 今日のマッサン、嫁姑関係にあるエリーさんとお母さんの自己主張も面白かったが、苦労の末にウィスキーの商品化にこぎ着けたことが一番感動した。そして、日本のモノづくりの伝統について考えてしまった。

 鴨居社長の自己主張も素晴らしいと思うが、やはり朴訥かもしれないマッサンの自己主張にも思いを巡らした。それは、何かへの想いを鴨居社長のように言語化する代わりに技術に結晶させる力だ。フロイトの防衛機制でいうと、満たされぬ思いを抑圧するのではなく昇華する力だ。

 国際会議の中で、自己主張が少ないのは日本人とよく言われているが、それも事実なのだろうが、技術で主張するということまで考えると、別の方法で自己主張している国民性かもしれない。

 さて、縄文スイッチなのだが、縄文時代以前のころは、北や南から祖先が日本列島にやってくるわけであるが、これは日本固有というよりアジア的に考えないといけないかもしれない。しかし、日本で見つかった遺跡からも、祖先の技術力には脱帽させられる。以下は「古代日本の超技術」(志村史夫著 講談社)と小田静夫先生の「海を渡った縄文人」(井戸尻発掘五十周年記念講演集)を参考に縄文人の技術を概観してみた・・・

 1.丸木舟が実用化されたのも、特殊な磨製石器が発明されていたからという。そんな丸木舟を先日中里遺跡の展示ということで拝見させていただいたが、本当に器用にくりぬいているのには驚いた。当然ながら特殊な石器の技術がなければ作れない。

 2.縄文時代は東日本の遺跡が圧倒的に多いが、九州の上野原遺跡は7500年前の壺型土器が発掘されている。弥生土器では一般的になるが、穀物の貯蔵が行われていたようだ。

 3.三内丸山遺跡の巨木(直径1メートルの栗の木)で作った建造物発見はあっといわせたが、写真の竪穴住居も木材が多用されている。欧米等は壁中心の建造物なのだが、木材を柱としてりようするなどの建設技法も決して馬鹿にできない技術だ。

 4.縄文土器は今のところ12000年前に遡り、これは世界最古である。このセラミック技術が今でも日本の技術にも流れていると考えると感動してしまう。

 5.鏃や釣り針に天然アスファルトが使われていた。これも日本が最初ということかもしれない。産地は新潟等日本海沿岸のようだ。

 6.翡翠(ヒスイ)などの応用した穿孔技術。硬度6.5~7といわれる硬玉に見事な穴をあける技術は、どうも同等の硬度をもつ研磨剤を使い回転管錐穿孔法で穴をあけたようだ。これは究極の技術で今でも充分通用する。

 こんな風に熱くなってくるが、今日はクリスマス縄文スイッチを切って平安な一日を送りたい。

縄文スイッチ ② 6/10

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