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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ブレない人、ブレる人!(縄文スイッチ ② 8/10)

2014-12-27 | 第一章「意識と知覚」

 マッサンと鴨居社長の葛藤、ついに行くところまで行った感じだった。しかし、両者ともドラマの言い方だと信念を曲げないで突き進むので、ある意味では気持ちがよい。しかし、雇われの身の弱い立場のマッサン、生活を成り立たせながらのウィスキー造り、どう考えるか来週が楽しみだ。

 さて、昨日は久しぶりに新宿御苑に寄った。寒いので温室と日本庭園に行っただけであったが、楽しいひと時を過ごすことができた。写真は日本庭園の鴨さんであるが、つがいの二羽が池の中をあっちにいったり、こっちに来たり。こちら側に来たかなと思うと、急に方向を変えて逃げてしまう。鴨の外にも、何か遠目で眺めているカラスのつがいがいたり・・・厳しい自然の中で逃げたり、突進したりの鳥の姿が印象的だった。

   

   

 心の健康を計るプロセススケールの中に「問題に対する関係」というものがある。例えば、今回のマッサンだと、ウィスキーを売るためにスモーキーフレーバを除去しろと社長が言うのだが、これをマッサンはどう受け止めるかの問題に対する意識というか、そんな問題がある。マッサンは社長を非難しつつも社長に追従していくか(自分の今までの解釈を変えて)?あるいは、「何のために生きているか?」という自問自答で自分の原点に戻り、自分の問題として対応を思索していくか?・・・そんな問題である。

 「何のために生きているか?」という自分の問題を余り考えたことのない人、あるいは、大事な局面でこの自分の問題から逃げてしまう人。これは、やはり心の健康から考えると、やや不健全だと思う。問題から逃げることで、だんだんブレが大きくなってしまう。ただ、マッサンも生活者なので、一つの決断はさまざまな波及があり、特に経済的な問題など大変だなと思う。

 ここで、縄文スイッチを入れてみよう。私は最近縄文時代を生きた個々の人々に興味をもっている。それは、一昨年新宿(市ヶ谷加賀町二丁目)で縄文の祖先たちの人骨発見があったとことが大きい。そこは私が育った家の近くだからだ。そして、その遺跡から、いろいろなことが判ってきているようだ。4000年~5000年前の人の人骨であったが、ちょうど、昨年NHKで放映されたヨーロッパのアイスマン(5300年前のほぼ同時期の人)が重なるのである。

 人骨の中には首長クラスというか、イルカの腰バンドなど副葬品を伴った遺体もあり、YouTube等で情報が一部公開されていて驚く。ヨーロッパのアイスマンはDNAが詳しく研究され、病気の傾向なども判ったし、衣服や銅製の斧、ポシェット、食事の内容やタットゥウやツボ治療(腰痛)など詳しく判っている。恐らく縄文の祖先も似たように、斧を持ったり、ポシェットや籠をもち、動物狩猟用の弓などを持っていたのだろう(ただし、人を殺傷する道具はなかった)。頭蓋骨が陥没しそうになるほどの傷と治癒の跡も判っているので、それこそ縄文の祖先にも凄い経験があったのだろうと思う。

 私もかつては、縄文時代の祖先は原始的で狩猟生活をしているイメージしかなかったが、実際はそんなものではなく、現在の生活の中に縄文時代に培った文化を引き継いでいることは確かなようだ。

縄文スイッチ ② 8/10

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