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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文人の生き甲斐は?!(縄文からの風 ① 2/10)

2015-01-12 | 第二章「五感と体感」

 一昨日の新宿歴史博物館での勉強会で、3月8日~5月6日に開催される「新宿に縄文人現る -市ヶ谷加賀町二丁目遺跡の発見」を知った。もう、その時にこの期間に「生き甲斐の心理学四ツ谷勉強会」をこの期間に開催することをこころに決めてしまった。

 皆さんはアルプスで発見されたアイスマンについてご存じだと思う。世界をあっと言わせた発見であり、エジプトのピラミッドがまだ一つもたっていない、まあ馴染みの四大文明以前の男の生なましい山岳遭難遺跡の発見であったのだ。

 5000年前の氷の中に冷凍保存された遺体や遺品から、当時の驚くべき文化事情などが分かったのだが、今回の加賀町から出土された埋葬遺構からの縄文人(4000年から5000年前)の遺体群からも、当時の驚くべき文化が判ったようだ。遺伝子からは病気の傾向やどの出身か、また副葬品もあったりして、食べ物の事情やイルカの骨からつくった副葬品との関係から文化についても理解が深まったようだ。

 そして、その加賀町は私が育った四ツ谷坂町の家のすぐそば。ピラミッドや大遺跡のそばで育ったのではなく、平凡な日本の風景の中に育ったともりだったが・・・何か血が湧き肉が躍る・・・

 加賀町の縄文人については、まだYouTubeで得た程度の情報であるが、先のアイスマンについては「5000年前の男」(コンラード・シュピンドラー)から随分いろいろなことが判ってきたようだ。衣服、作りかけの弓や短剣(何を思索し、何を夢見ていたのだろう)、さまざまな道具も(中には鹿の骨を鉛筆状に加工した特殊な道具まで、今の世には類似品がない)・・・その外、花粉や遺伝子情報などから何故山岳で遭難したのかなども様々に解釈されている。

 私も縄文を勉強しだして実感したことは、縄文のイメージは遅れた原始人という感じであったが、全くそうではなく、今の人間と同様に知性と感性をもち、宗教や思想を持ち、環境を生き抜く先端技術を持っていたことだ。昨年、黒曜石ミュージアムで黒曜石を買って、それを試しに加工しようとしたが、かなりの技術が必要であることが実感できた。多分、何も知らないで私が縄文時代にワープ?したら縄文時代に生き残る知恵は殆どないようだ。

 そして、生き甲斐の心理学の臨床心理学の知識を想うと、例えば、人間の人格について実に深く説明している、カールロジャースの19の命題を例に考えると、縄文人の場合は我々とおなじく100%当てはまるのだと思う。縄文人の心理小説など書きたいな・・・

 話は変わるが、今マッサン達は「スコッチウィスキーに負けない、世界に通用するウィスキーをつくる夢」に生きているようだ。ドラマの中では山崎の工場長に返り咲くわけであるが、そのマッサンや鴨居社長の夢(傾向と渇望)は大正、昭和、平成と継がれ、先日知ったが世界第3位の日本の企業が誕生するまでになった。まさに、命題4のように、日本ウィスキーの傾向と渇望が現実化し維持し強化されてきたのは教科書どうりだ。

 それと同じように、縄文人の夢は何だったのか、アイスマンの夢は何だったのか、そして・・・そんなことを夢想しつつ、しばらく縄文や新石器時代の風を感じつつ、ライフデザインのことを妄想したい。

写真は新宿御苑の温室で昨年末に撮影したもの。

縄文の風① 2/10

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