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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文人のパワーの源泉は?(縄文からの風 ② 1/10)

2015-01-21 | 第二章「五感と体感」

  マッサンも余市についてから、期待していた熊さんの状況を徐々に知ってきたようだ。熊さんのニシン漁の理想と現実。以前のように理想が簡単に現実化しないようだ。

 理想と現実とそのギャップ。それを、どのように解釈し、健全な活動に繋げていくか。私は、生き甲斐の心理学を勉強しているので、その観点から考えることが多いが、一方工学部を卒業した、ちょっと怪しいけどエンジニアでもある。そして、やはり理想を現実化する工学的思考や方法にとても興味がある。 

 また、心理学や工学が役立たない問題を解決する別の分野もある。人の罪の問題とか、死とか・・・そういった分野は宗教とか哲学が問題を解決してくれることもある。美とか芸術の世界も不思議な分野だ。あるいは、医療や福祉、教育、あるいは法律や経済、マーケティングなども理想と現実の戦いの場でもある。この他・・・考え出すときりがないくらいだ。そして、それぞれの分野で人は、問題解決をあれこれ考えている。それは凄いことだ。

 さて、今朝は縄文土器の本を読んでいて、祖先の土器に関する理想と現実を考えていた。

 縄文土器の初め。草創期の土器は16000年以上のものであるようだ。そして、それは初めから煮炊きに使い、成分を調べると動物の毛が混入されていたようだ。動物の毛を混入した土器、その特徴は日本だけでなくシベリアにもあるようだ。土器がその目的を達成するために、祖先はいろいろ考えたのだろう。ただ、何故動物の毛を混ぜたのかは今でも謎なようだ。

 煮炊きができる祖先の土器の発明でかなり生活が変わったのだと思う。煮炊きができることで、今まで食べられなかったものが食べられるようになったりし、祖先の暮らしの生活の質は随分向上したに違いない。定住化も促進され、狩猟や漁労だけでない生活の基盤が出来たのだろう。そして、それ以降様々な改良がくわえられ土器は発展していく。砂と粘土でつくる土器や、植物繊維を混ぜるもの、酒造り専用の土器、装飾性が高いもの・・・などなど。

 しかし、当初土器づくりに動物の毛を混入したのは何故か?工学的な意味があるのか、宗教的な意味があるのか、・・・

 まあ、私が妄想しても何にもならないが、その伝統は今にも引き継がれ、私のような食べるだけの鍋奉行も健在だ。風邪がはやる今頃は鍋でも食べるのが良いようだ。

縄文からの風② 1/10

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