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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

直観のことを富士山で考える!(縄文からの風 ⑥ 6/10)

2015-03-13 | 第八章「魂と聖霊」

 昨日と一昨日の二日間、富士山の北の麓の富士吉田市から南の御殿場、箱根方面をじっくりまわってきた。一番のお目当ては縄文中期に富士山の噴火で被災した上中丸遺跡周辺を探索することであったが、天気も良く目的は達成できた。また、富士塚や富士山の歴史にもこの一年いろいろ興味が湧いていたこともあり、近世の山岳信仰の地なども訪れることができて幸せだった。

 

 しかも、この季節。寒いけれど富士山が実に美しい季節であるが、天気にも恵まれて堪能させていただいた。

 さて、こうした旅の中で、このところのテーマでもある防衛機制が外れたときのアイデアとか、直観がひらめくときのことを考えていた。そして、やはり旅でひらめいたのだが、直観の意味の深さだった。

 直観とは何だろうか。いろいろなことが頭をよぎる。

 〇アナログ的なイメージが突然湧いて、しかもデジタル的にもつじつまが合う現象。

 〇縄文時代に遡っても、例えば土器を初めて作る。そのアイデアはいかなるものだったか。どんな場所で思いついたのだろうか。あるいは糸という弱い繊維を組み合すことで縄という強いものを何故つくれたのだろうか。翡翠(ヒスイ)に穴をあけることを誰がどのように考案したのだろうか。作った人はどんな場面で・・・

 〇土偶をこわす祭りを最初に考えた人は、どのような場所で何故思いついたのだろうか。その時の宗教的直観はどのような場所でどのような状況で生まれたのだろうか。

 〇富士山の噴火での危険をどのように察知し逃げ、そのように安全を察知して戻ったのだろうか。

 〇和をもって尊しとなすという今日でも立派に通用する原理は誰がどのように思いついたのだろうか。

 そして、心理学では、どのように考えられているのだろうか。たまたま読んでいたジェイムズ・ヒルマン著「魂のコード」(河出書房新社)にはつぎのような素晴らしい説明があった。

 心理学においては直感は「直接的で非媒介的な知識」とか「複雑なデータ群の即時的あるいは生得的な把握」とされている。」直感は思考していない状態であると同時に感情の状態でもない。直観は、明晰で素早いもので、かつ全体的な理解をもたらす。「プロセスの即時性がその大きな特徴」なのである。直感は「いかなる既知の知覚や内省的思考のプロセスも伴わずに起こるもの」である。132Pより抜粋しました。ありがとうございます。

 いろいろ厳密に書いてあるが、「不思議 or 神秘」という意味がどこかに潜んでいるような説明だ。ある文学者が結晶化現象と呼んだのも直観なのだろう。なお、直感を得られる条件としては、やはり何らかの期間、関係する分野で悩んでいる。そんなことが必要条件かなとも思う。

縄文からの風⑥ 6/10

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