イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

欲求が変わり、行動パターンが変わる恐ろしさと知恵!(富士山を想う 4/10)

2015-05-17 | 第一章「意識と知覚」

 写真は西湖いやしの里からの富士山である。いやしの里は先日お話したとおり、土砂災害で壊滅した根場集落がみごと再生したものである。今回、いやしの里にある砂防資料館の写真や、パンフレットにもある昭和13年当時の写真と現状を見比べ、大きく変化している点にあらためて驚いた。

 棚田とか水田とか、それが昔はあって今は殆ど無い。

 さて、昨日は鎌倉の山崎の谷戸のフィールド・説明会に誘われて参加させていただいた。そして、今は鎌倉市中央公園となっている、その地の里山保全のお話も含め興味ある勉強ができた。

 根場集落の変化も最近気になった点であったが、私が生まれたころは、まだ農業など第一次産業が元気だった。ちょっと都会を離れれば、それこそ田舎の匂いが充満していた。都会から離れなくても、街には炭屋さんがあり、家でも普通に炭を使っていたもんだ。

 それが、変わってきた。燃料は急速に石油に替わり、炭などはどんどん使われなくなった。当然ながら、縄文時代から続いてきた山を燃料資源とする視点が失われ、もちろん建築材としての価値も低下したのだろう。そして、例えば間伐など手間を掛けなくなった山は、災害の温床となりつつある。同じように、食糧を支えていた水田は、後継ぎの問題などを抱えている。しかし、NPO法人等が、そうした流れに伝統的な技能を継承し活躍しているのは実に素晴らしい。何か大きな変化があっても、ノウハウが残っていれば心強いし、また縄文時代から続く精神的な何かを保全できるのだ。

 これは、特に戦後、人々の欲求・ニーズの変化により山、水田に対する人々のまなざしが変わり行動パターンが変わった例だと思うが、同じようなことは、個々人にもある。それは、どんなことがあるか・・・今日は、ちょっと考えてみたくなった。

富士山を想う 4/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!