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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

たそがれ時のウッドサークル!(五感・体感とストレス 3/10)

2015-09-16 | 第四章「愛とゆるし」

 最近、美とは何かと素人ながら考えることが多い。いろいろ考えると、やはり感情の世界、感動の世界につながる表現と密接に関係していると思ってきた。美の背後には、たとえば黄金分割といった不思議な世界があったり、こころを震わすような理想との葛藤(善の世界かな?)があったりもする。

 美の世界は、感動を伝える意志が必ずあるのだと思う。

 先日は、北陸旅行に行ったが、半日金沢に滞在した。有名な兼六園や金沢城も天候に奇跡的に恵まれてよかったが、私は、夕方、時間がちょっとあったので慌てて寄ったチカモリ遺跡公園に感動を覚えた。

  

 これは、縄文後期~晩期の遺跡で直径60~90cmの栗の木が半分に切られて円形に並ぶなど実に不思議な遺跡であり(北陸にはこうしたウッドサークルが多い)。それをたそがれ時に観たときに感動を覚えたのだ。

 あとで調べると冬至の時の太陽の位置の方向にウッドサークルの入口があるという説があった。三内丸山遺跡も有名な栗の木6本と冬至・夏至との関係もよく言われるので、宗教祭儀との関係も深いのだろう。

 因みに、調べるとウッドヘンジなるものがイギリスにもあり、新石器時代末期とのことだ。遠く離れているイギリスに、どこかつながっているかもしれない。縄文時代後期・晩期(3000年前とか)の祖先が、平均寿命30年ともいわれる世界に住み、死と再生を祈る。その感動は、この遺跡公園のたそがれ時に、その一部かもしれないが垣間見られたようだ。

 私は、神社・仏閣・教会が好きでよくいくが、素晴らしい感動をもたらす美の表現に驚くことが多い。そうした聖地の表現の原型が、こうしたウッドサークルにあるように思うのだが、いかがだものだろうか。

因みに次の写真は、北陸の別のウッドサークルを推定して展示したもの。

    桜町JOMONパーク

 

  寺地遺跡

  巨大な竪穴式住居のある不動堂遺跡も、冬至には朝日岳と前朝日の間(鞍部)から日が昇るという説がある。

五感・体感とストレス 3/10

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