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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

他者の謎の行動に驚愕するだけでなく、本質を見抜く眼!(他者からのストレス 1/10)

2015-09-26 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 写真は縄文時代の中期、約5000年前の寺地遺跡公園(新潟県糸魚川市)に行ったときのものだ。縄文時代はヒスイの文化でも有名だが、日本でヒスイが産出され、しかもそれを3000年以上加工したりして東日本を中心に流通させていた。そのときの加工場の一つがここだ。

 ここで、ダイヤモンドに匹敵するくらいの硬度を持つヒスイに穴を穿ったり、おそらく当時は世界最先端の技術をつかっての加工がなされていたかと思うと感動してしまう。

 ヒスイに多大な工数をかけて穴を穿ち何を意図していたのだろうか?この穴の意味は何か。一説には岩笛との説も。

 ヒスイもすごいが、縄文土器も10000年以上の歴史をもち、その芸術性や実用性は高く評価されたりしている。しかし、その文様、例えば縄文の意味はほとんどわからないでいる。縄で文様をつけたとかはわかっても何を意図していたかは、ほとんどわからないでいる。

 しかし、ロジャースの人格形成論でも、行動の背景には確実に意味があるとしている。

 命題5:行動とは、基本的には、知覚されたままの場において、有機体が、経験されたままの要求を満足させようとする、目的志向的な企てである。

 それから、もう一つ関連して、

 命題7:行動を理解するために、もっとも有利な観点は、その個人自身の内部的照合枠から得られるものである。

 内部的照合枠は難しい言い方だが、考えとか想いとか・・・そんな感じだ。

 私は、介護や福祉の仕事をしたとき、この命題がとても役立った。重度の認知症や脳に障害を持った方、こころの病の方でも、この命題は役立つ。自分がパニックになる前に、冷静に何を意図しているのかと考える。そうした癖を芽生えさせ、患者は変わらないもののこちらが変われた。

 縄文時代の祖先の不思議に見える行動も、同じである。おそらく、現代人とおなじような思考能力を持っていた祖先は、何かを意図していたと思われる。その意図に接近すること。それは、現代の色眼鏡を捨てて、澄んだ眼で見ることから始まる。

他者からのストレス 1/10

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